カブフスタン、理科テストでアラバマに勝つ。マサチューセッツは日本を上回る。国際比較はくだらない

米国で最も成績の悪い教育システムを擁するアラバマ州が、国際理科テストで中央アジアのつつましい共和国カザフスタンに抜かれ、なんとか僅差でイランとトルコを上回った。国際数学・理科テストの結果が今日(米国時間12/11) 公開され、楽観的な為政者たちが、より高度な教育制度なくしてアメリカの破滅は避けられないと非難している。しかし、分別ある統計学者らは、なぜアメリカと世界の他国を比べることが愚かであるかの説明を試みた。アメリカの人口は3億人だ。ライバル諸国との間以上に州ごとの差異は大きい。例えば、マサチューセッツ工科大学の故郷マサチューセッツ州では、平均的中学2年生の理科の成績は日本と中国を上回る。

まず、背景を少し。

教育のオリンピック、4年に一度の国際数学理科教育動向調査(TIMSS)は、世界の教育システムを各国のかわいい小学4年生と中学2年生たちの優れた分析能力によってランク付けする。注目すべき主な調査結果を以下に挙げる。

  • アジアが世界を席巻し、殆どの部門でシンガポール、韓国、日本が他を圧倒している
  • 米国は平均以上(やった!)。アジア諸国の大半とスロベニア、フィンランド、およびロシアが、アメリカの中2科学者たちに勝っている
  • アメリカの残念な人種不均衡に関しては、黒人、ラテンアメリカ系が依然として白人、アジア系に大きく遅れをとっている(具体的には、アジア > 白人 > ラテンアメリカ > 黒人)
  • 貧困は成績の強力な予測因子である。アラバマ州の学校では75%が給食費の減額を受け、中学2年生の数学の成績はイラン、アゼルバイジャン、およびアルメニア各国の平均よりも低い。

上記のいずれもが、神経質な悩みに拍車をかけるかもしれないが、ちなみに合衆国が国際学力テストでトップにランクされたことはいまだかつて〈ない〉という事実もある ― 1世紀近く世界をリードする革新大国であるにもかかわらず。国際比較が統計的に愚かである重要な理由が2つある。

第一に、私を含め多くの人々が以前から主張しているように、影響力ある革新の殆どに関与しているのは、会社を起こし高い学位を取得した上位ごく一握り学生たちである。絶対数でみると米国にはトップクラスの学生が日本の2倍いて、世界中の留学生の17%を集めている(2位英国の5%を大きく引き離している)。

第二に、アメリカは巨大である。イランからドイツまで多くの主要国が、米国のどの州と比べるかによって、上位にも下位にもなる。

実際、TIMSSレポートが「国」から教育「システム」を分離する努力を始めた理由は、国と国とを比較する国民的ブームが統計的にインチキであるからに他ならない(この見解に関して詳しくは こちらを読まれたい)。

貧困、人種、機会は、生徒たちの教育の成功にとって、彼らが教室で何をするかと同じくらい重要だ。もしわれわれが一国の知的精神と起業家精神を向上させたければ、事実を記憶することよりずっと大きな努力が必要だ。

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(翻訳:Nob Takahashi)