Windows Azureが対AWSで競争力を強化, モバイルサービス/Webサイトスケーリングなど導入

Windows Azureに8つの新しい機能が加わった。モバイルサービス、Webサイトスケーリング、データシンクなどの改良改善だ。
Azure担当VP Scott Guthrieが、ブログで新機能を詳説している。ここでは、とくに重要と思われる3つを見ていこう。
モバイルサービス: バックグラウンドジョブのスケジューリングを改善して、ユーザ体験が中断しないようにした。各ジョブに別々の仮想マシンを与えて管理するのではなく、個々のジョブに一定のタイムスライスを与えてスケジューリングする。またAzureのモバイルサービスはこれまでのUS EastとUS Westリージョンに加えてNorthern Europeでも可利用になる。
Webサイトスケーリング: デベロッパはWebサイトを、最大6つの共有インスタンスと最大10の予約インスタンスまでスケールできる。インスタンスのサイズは、スモールでもメディウムでもラージでもよい。それまでは、共有インスタンス、予約インスタンスともに、最大3つまでだった。Guthrieの記事によると、今度からAzureではワークフローのカスタム作成ができ、その中で、サイト作成の一環としてソースコントロールの設定を構成できる。
データシンク: SQLのデータシンクサービスをWindows Azure Management Portalの中で利用できる。Guthrieの説明によると、SQLデータシンクによって複数のSQLデータベースにまたがってデータをシンクできる。複数のSQLデータベースが、オンプレミスとクラウドなど、違う場所にあってもよく、あるいは世界中の複数のWindows Azureリージョンなど、複数のクラウドがホストしていてもよい。
以下が、8つの新機能のすべてだ:
- モバイルサービス(ジョブスケジューラ、ヨーロッパリージョン、コマンドラインをサポート)
- Webサイト(スケーリングの改善、ソースコントロールを統合)
- SQLデータシンク(Azureのポータルページでサポート)
- ACSの管理(Azureのポータルページでサポート)
- メディアサービス(ジョブとタスクの管理、BLOBストレージのサポート、予約コンピュート)
- 仮想ネットワーク機能
- サブスクリプションのフィルタリング
- Windows Azureストア(複数国で可利用)
Windows Azureにはこのほかにも最新のアップデートが数多くあり、Amazon Web Services(AWS)との競争力強化をねらっているものと思われる。まだ互角の戦いにはほど遠いが、徐々に機能を増強して、差を詰めつつある。
今月の初めには、iOSのプッシュ通知のサポートが発表された。また、ストレージの料金が値下げされた。さらに今週初めには、Forrester Researchが、Azureはデベロッパの人気がAWSに次いで二位だ、と報告した。Amazon Web Servicesはまだ遠い前方を走っているが、Azureはデベロッパたちからの信頼を獲得しつつある。つまり、Azureのクラウドにコミュニティが育ちつつある。そのことが、とても頼もしい。



