MadeIT、招待サービスを諦めオンラインチケット販売に転向

われわれが一年以上前に紹介したサンフランシスコのスタートアップ、MadeITが、混み合うイベント企画・招待アプリケーション分野を離れ、同じく混み合っているオンラインチケット販売のサービスプロバイダー分野に参入する。

CEOのStephen Weirが私に語ったところによると、方針転換の理由は単純に経済的なものだという。

具体的には、今年バランスシートをよく見た結果、「旧」MadeITの顧客を集めるためのコストが、予測していたトラフィックに基づく広告販売による収益見込みをはるかに上回ることがわかり、またイベント系ソーシャルネットワークや招待サービスは、いずれにせよFacebookに次々と潰されていくという。要するに彼は、Evite (Ticketmaster)、EventfulMyPunchbowlSocializrなどのスタートアップや、山ほどある類似サービスについて、きわめて悲観的な将来を語ったことになる。

Weirと共同ファウンダー、Jonny Hendricksenの二人は、そこで諦めることなく、サービスを一から考え直し、中小規模のイベントチケットを主催者がオンラインで販売するための低価格なソリューションを作るに致った。MadeITは、そんな主催者たちのために、 イベントに関わる出版、宣伝、オンライン支払いの集金(PayPalとGoogle Checkoutの統合)等イベントマネージメント一切のためのツール一式を提供する。同サービスは無料イベントには費用がかからないが、有償イベントについては2.5%の手数料を徴収する。ただし最低金額は$0.99、最高金額は$9.99。

EventbriteTicketLeapamiandoEventbeeなどのライバル各社と同じく、MadeITも「ニワトリとタマゴ」問題に直面する。通常繰り返しのないチケット販売の手数料から十分な収益を上げるためには、大量のイベントが必要だが、潜在顧客に対してサービスを売り込むための費用はそれに比べて高い。同社は、「革新的顧客獲得戦略」によって多くの価値の高い手掛かりを集め、販売モデルを構築すると言っている。

個人的には、彼らが外部から一切の資金調達をせずに取り組んでいる点に拍手を送りたい。しかし、MadeITが参入するこの混み合った分野で際立つことができるかどうかは、結果を待つしかない。この分野には、企業投資家やエンジェル投資家のおかげでもう少し余裕のある同じようなスタートアップがひしめきあっている

(情報開示:筆者は近く始業するベルギーのチケット/イベントスタートアップのパートナーであり、私自身が上に挙げた課題と向き合うことになる)。

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(翻訳:Nob Takahashi)