冷静に。Facebookで梅毒にはなりません。

今日の午前、英国の多数の新聞とタブロイド紙が(続いてブロガーたちも)、Facebookの利用は英国の一部の市町村における「梅毒の増加と相関がある」と報じた。たしかにこれは人目を引くための見出しだが、Facebookユーザーは真に受ける前によく考えた方がいい。まず、Telegraph紙のこの記事がニュースの発端となったと思われるが、出だしからいけない。記事には梅毒の原因はウィルスであると書かれている(実際には細菌感染による。大学で学んだ生物学の役に立つ日がいつか来ると信じていた)。しかし、もっと重要なのは事実とされるものが不透明であることだ。

一例をあげると、件の記事には英国のTeessideという町で2009年の感染数が30例へと大きく跳ね上がったと書かれている(前年はわずか10例だった)。たしかに、パーセンテージでみると大きな増加であるが、標本が小さい上に、これらの調査結果からFacebookと梅毒とに何らかの関係があるという結論が導かれる根拠が一切示されておらず、きわめてうさんくさい。

すべての記事が同じ人物を引用している。NHS Tees公衆衛生担当ディレクター、Peter Kelly教授だ。しかもどの説明にも具体的な裏付けがあるようにはみえない。このThe Sunの論述も説得があるとは思えない(タブロイド紙だってことはわかっているけど、他の記事より引用が多かったので)。

感染した人の名前はわからない、人数だけだ。このうち何人かがこれらのサイトで性的パートナーと知りあったと私は考えている。ソーシャルネットワークは、人々の不特定多数とのセックスのために出会いをやりやすくしている。梅毒の増加は、20年前と比べて性的パートナー増えていること、コンドームを使用しない場合が多いことが理由だ。

これは、実証された動向ではなく少数のケースに基づく観察結果であると思われる。しかも因果関係については何も語っていない。もちろんこれに気付いたのは私が最初ではない。英国のPetra Boynton博士は、このレポートが証拠を欠いていることを指摘する詳細なブログ記事を書いている。Ben Glodacre博士はNHSから詳細データを入手しようとしている(同氏のTwitterによるによると、NHSは本件について沈黙している)。The Guardian紙も、記事の弱点を指摘している。

本誌がFacebookの見解を尋ねたところ、Facebookのスポークスマン、Andrew Noyesから次の声明が届いた。

興味を引く見出しではありますが、新聞にあるFacebookに性感染症伝播の責任があるという主張はナンセンスです。教授の発言を誇張しているうえに、相関と因果の違いを無視しています。4億人を超えるFacebookユーザーなら知っている通り、われわれのウェブサイトは不特定相手とのセックスのための出会いの場ではありません。友だちや家族、同僚たちと繋がり共有するための場所です。

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(翻訳:Nob Takahashi)