iPhoneになぜアプリケーションの自由がないのか? Steve Jobs曰くポルノを阻止したいから

今日(米国時間4/8)、AppleのiPhone 4.0のデベロッパプレビューのQ&Aで、gdgtの協同ファウンダRyan BlockがSteve Jobsに尋ねたのは、みんながここ数年不思議に思ったきたことだ: “iPhoneで無署名のアプリケーションを使えるようにする計画はありますか?”。Jobsの答えは:
Androidにはポルノストアがあるよね。ポルノしかダウンロードできないサイトだよ。きみがポルノをダウンロードできるだけでなく、きみの子どももポルノをダウンロードできる。うちは、そうなってほしくないんだ。だから、そんな計画は、ないね。
iPhoneは無署名のアプリを許可しない、というこの答えは意外ではない。しかしJobsが挙げたその理由は、ひっかかる。それは、Appleの偽善の典型的な例だから。
これまで何年も、iTunesは露骨な歌詞の曲やどぎついヌードのムービーを売ってきた。それだけでなく、本誌が過去に何度も指摘したように、iPhoneにはフィルタ機能を組み込んでないSafariがある。だから、Web上のポルノを自由に見ることができる。それどころか、iPhone用に最適化されたHTML5バージョンを提供しているポルノサイトも多い。親がペアレンタルコントロール(parental controls)で子どもにSafariを使わせないようにすることはできるが、そんなコントロールは無署名アプリケーションに対しても容易にできるはずだ。
Appleが無署名アプリを許容しない本当の理由は何だろう? それは、iPhoneに対する完全なコントロールを維持して、クリーンで心地よい環境を永続させたいからだ。また、Googleに対してやったように、競合他社からのアプリケーションをブロックできるためだ。
Jobsが言ってるAndroidのポルノ専門ストアは、実際にある。右の写真のMiKandiがそれだ(もちろんNSFWだが)。
アップデート: ‘無署名アプリ’の定義を述べておこう。App Storeからダウンロードするアプリはどれも、Appleがリビューし、承認し、署名している。iPhoneのアプリケーションはApp Storeからしかダウンロードできない。iPhone本体が承認のサインの有無をチェックするからだ(牢破り(jailbreak)をしてなければ)。AppleがiPhoneの上で無署名のアプリを動かすことを許可した場合でも、App Storeの承認プロセスはそのまま続くだろう。つまり、アプリケーションをダウンロードするための‘安全な’場所というわけだ。
でもAppleは、アプリケーションをほかのチャネル、たとえばWebなどからインストールできるようにしたってよかったはずだ。Androidではそれができるが、その場合は事前に、悪質なアプリケーションの可能性がある、という警告が出る。そういう無署名のアプリケーションは、Appleが売るものにはならないだろう。
しかしもちろん、そうなることは期待できない。でも、App Storeがポルノを許容しないという話なら理解できるが(Appleという私企業の自由な方針だから)、ユーザがWebを訪れてAppleの承認のないアプリケーションをダウンロードすることを禁ずるというのは、相当スジが違うんじゃないかな。
画像提供: Phandroid
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


