さらばパロアルト―TechCrunchはサンフランシスコに引っ越す
TechCrunchは分散的な会社だ。われわれの社員、契約社員は世界中に散らばっている―シリコンバレー、ニューヨーク、シアトル、日本、中国、ロンドン、ブリュッセル(笑)、パリ、テルアビブ、等々。CrunchGearのライターにはデトロイトとかリノに住んでいる連中もいるらしいが、あまり深く付きあわないようにしているので正確なところは知らない。
しかしわれわれの本拠は常にパロアルトだった―シリコンバレーの心臓部ともいうべき町である。2005年6月11日のローンチ以来、最初の4年間のTechCrunchのオフィスはパロアルトの私の自宅だった。ささやかな会社に絶好の場所で、ことに私にとってはベッドを出てからの「通勤」がわずか3メートルですむという利点があった。われわれは何度か記録的に盛大なパーティーを開いた。一番大きなパーティーにはなんと600人が集まった。酔っ払ったベンチャーキャピタリストの一人が「カギを失くしたから家に帰れない」と言ってソファで寝てしまったのを思い出す。カギは結局そいつのポケットに入っていた。大胆な起業家がアポなしで家に押入ってきたことも一度ならずあった(ビデオを撮って公開した)。
しかしそういうてんやわんやの騒ぎも2009年には終わらせなければならなくなった。アサートン市の当局がなにやらの条例を盾にTechCrunchを追い出しにかかったからだ。家の前に15台も車を駐車させるのはけしからんというのだ。そこでわれわれはパロアルトのダウンタウン、LyttonとBryantの角のきれいな小さなビルに移った。
しかしこのビルの賃貸は短期だった。ビルはきれいなのだが、構造的に脆弱で、地震が起きたらひとたまりもないという。そしてこのビルはとうとう取り壊されることになった。またしてもわれわれは新しい本拠を探さねばならないことになった。
ところがパロアルトのオフィスビルの賃貸料は現在法外きわまる水準にある。同じ面積で賃貸料は倍、しかも前のビルほどきれいではない。ところが、サンフランシスコの賃貸料はパロアルトの半額以下だ。それにわれわれのチームの大半はもともとサンフランシスコに住んでいる。
そういうわけで、来週われわれは引っ越す。新しい本社は410 Townsendだ。面積は今までの倍、TechCrunch TVのためにでかいビデオスタジオも用意した。2ブロック先に列車の駅〔Caltrain〕もあるのでパロアルトに行くのも簡単だ。
近く新オフィス引越しを祝うイベントを開催するつもりだ。私もシアトルの秘密の自宅を出て参加する。ではでは。
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(翻訳:滑川海彦/namekawa01)


