オンラインストアで顧客にリアルタイムで買い物助言などができるOlarkのShopping Cart Saver

昨年の夏に本誌は、Y Combinatorが投資しているOlarkを初めて取り上げた。それは、IMのウィジェットを使ってeコマースのサイトが簡単に顧客と対話できる、というものだった。今回Olarkは、そのIMの機能を拡大して、買い物客の詳しい情報をリアルタイムで入手できるようにした。また、Shopifyと提携することによって、インストールを容易にした。
Olarkのこの新しいツールはShopping Cart Saverと呼ばれ、ecサイトに誰かが訪れるたびにIMが立ち上がる。リファラー(HTTPのReferer)を見れば、どこから来たのかも分かる。彼/彼女がサイトにいるあいだ、どのページを見ているのかも分かるし、しかも、ショッピングカートに何を入れたかも分かる。ユーザは、同じIMウィンドウを使って質問ができる。
こういう情報の中には、前からのOlarkで得られるものもあるが、でも今度のサービスでは設定次第でサイト側が警報を受け取れる。たとえばユーザのカートの中の品目が一定数を超えたら、IMがそれを教えてくれる。
もっとかんじんなのは、Olarkが”ショッピングカートの放棄”と呼んでいる現象を防げることだ。ユーザは、ショッピングカートに品物を入れたけど、去ってしまう。そのときサイト側はカートの中身を見て、ユーザに適切な助言やヘルプを提供し、買い物を完了させることができる。
もちろんこれは、ちょっと気持ちの悪い話のようでもある。ショップのオーナーが顧客のあとをつけ回して、何かを買わせようとするのだ。でも、便利であることも事実。しかも、こういう顧客情報〜行動情報の収集は、実は多くのサイトが前からやっている。今回はそれに、IMが付いてリアルタイムになっただけだ。ただし、一部のお客は困惑するかもしれない。
Olarkの協同ファウンダBen Congletonは、この製品のターゲットを明確に絞っている: 小規模なeコマースや、物販ページもある中小企業のサイトだ。こんなものを、もしAmazonにインストールしたら、どのページもIMの大洪水になってしまうだろう。
Olarkは、オンラインストア作成サービスのShopifyと提携して、Shopping Cart Saverを簡単なボタンクリックで使えるようにした。使用するIMサービスは、iChat、AIM、Gtalk、Adiumなどなど、メジャーなところをほとんどサポートしている。
ビジネスモデルは一種のフリーミアムで、ある時点までは無料だがそれ以降は最低で月額15ドル、上限は149ドルを払う。このやり方なら、比較的初期からキャッシュフローがポジティブになる、とCongletonは言っている。
Congletonによれば、Y Combinatorのシードラウンドに加えて、Olarkは数か月前に小額のエンジェルラウンドを完了した。現時点ですでに黒字なので、今後の大型ラウンドは緊急の課題ではない。でもそのうちね、ということだ。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


