一定の場所一定のメンバーだけに位置情報を更新する, つまり"位置フェンス"を作るNeer

これから位置対応アプリケーションをやりたい人は、Foursquareの真似ではなくアンチFoursquareで行くのがいいだろう。1週間前に、Qualcommが育てたNeerというプロジェクトがAndroid Marketにひっそりと登場したが、その後今日(米国時間8/10)までにそれは1万回以上ダウンロードされた。Neerは無料で、家族や特定のグループのメンバーが外部に非公開で位置を共有するためのアプリケーションだ。iPhoneアプリケーションとWebインタフェイスも、今制作中だ。
FoursquareやGowallaではいろんな場所に暗黙裡にチェックインしたり、あるいはGoogle Latitudeではどこへ行ってもその位置がバックグラウンドでブロードキャストされるが、Neerでは特定のメンバーに対してのみ特定の場所に関する位置情報が更新される。5月の記事(未訳)では、こう説明した:
コンスタントに位置を追跡するがチェックインは明示的に行うのがNeerの特徴だ。それによって、ユーザとその所属グループ(例: 家族)の回りに、いわば”位置のフェンス”が構築される。
Neerでは、まず自分の位置情報を更新する場所を特定する。家庭内、職場、学校、駅、空港、などなど。そしてその場所にユーザが入ったり出たりすると、メンバーに更新メッセージが送られる。地図上に場所が示されるのではなく、その場所の名前(ユーザがあらかじめ指定)入りのテキストメッセージが表示されるだけだ。

Neerのメッセージは一般公開されないので、TwitterやFoursquareの過剰共有に辟易している人にも向いている。ユーザの位置情報は、あらかじめ指定した特定の人たちにしか送られない。どちらも、相手が携帯電話のアドレス帳に載っていなければならないし、もちろんNeerをインストールしていなければならない。つまりNeerでは、位置を知る人と場所に関して事前に制限がある。
だから、たとえばダンナとオクサンとか、母親と子どもなど、これまでもしょっちゅう電話で連絡を取り合っていたような少人数グループが、互いに自動的に現在位置を知るために、Neerは便利に使える。もうこれからは、ダンナは「今会社を出たとこだよー、まっすぐ帰るからねー」などと電話をしなくてすむ。子どもは学校から「今から帰るよ、今日のおやつなに?」なんて電話しなくていい。あるいは、スクールバスが学校に無事について、子どもが学校に入ったことも、Neerで確認できる。〔子どもの現在位置を知るためのアプリとして、こんなの(未訳)もある。〕
このような、場所と通知メンバーを特定する”位置のフェンス”の構築は、多くの位置アプリデベロッパたちが取り組んでいる難問の一つだ。NeerのプロジェクトリーダーIan Heidtは、”完成したアプリとして発表したのは、たぶんうちが初めてだろう”と言っている。Neerを作ったQualcommの技術者たちは、位置フェンスを監視するためにWiFiとGPSの信号を併用することによって、電池寿命の問題(GPSだけをコンスタントに使うと短時間で電池切れする)に対応している。Neerを産み落としたQualcommのインキュベータ事業は、Qualcomm Services Labsという名前で今月の終わりに正式に発表される。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


