Skypeの開発担当最高役員がTechCrunchのひどいコメントのせいで退社

先月、Chief Development Officer(開発担当最高役員)としてSkypeに加わったMadhu Yarlagaddaが、同社を辞めた。ふつう、IPOのさなかに飛び込んできた役員が、しかも入社後わずか1か月で辞めることは、ありえない。Yarlagaddaはそれまで、YahooのMessengerのエンジニアリング担当副社長だった。

The New York Timesは、彼が辞めたのは、彼のSkypeにおける役割に関するTechCrunchのひどいコメントが、Skypeのそのほかの役員たちの目にとまったからだ、と報じている。そのいわゆるひどいコメントは、Yarlagaddaに関する非常に詳細な否定的見解を、数十項目も挙げている。その中の、あまりにもひどいのは、本誌が削除した。ここまで徹底して否定的なコメントは、過去に一度もなかったと思う。

個人に関する否定的なコメントを、完全に削除することは過去に何度かあった。そういうコメントは、匿名が多い。しかし今回は、コメントが掲載されてから、そのほとんど直後に、彼の妻が、本誌を告訴したいと言ってきた:

7月6日以降、貴社のブログには毎日のように、完全な誤報や虚偽が載っており、それに対しては法的措置が妥当と思われます。状況がこれ以上悪化する前に、貴社の担当者と接触することを望みます。

びっくりして弁護士と相談し、これまでは、この状況におけるSkypeの立場を問い合わせていた。その後Yarlagaddaは、訴訟をしないと言ってきたので、本誌としては匿名の否定的なコメントを、いずれ黙って全部消そうと思っている。

しかしYarlagaddaは、もう一つ間違いを犯した。彼はSkypeの元同僚たちに、否定的なコメントに対抗するための肯定的なコメントを書くよう、頼んだのだ。肯定的なコメントもいくつか来たが、彼のリクエストをそのまま書いただけのものもあった。あるコメントは、こう言ってる: “昨日、多くの人たちの一人として、このWebサイトに自分の仕事に関する肯定的な証言を書いて送ってくれというMadhuからのメールを受け取りました。私は彼を好きではありませんし、彼にそのことが分かっていないのも不思議です。たぶん彼は、Yahoo!時代の人たちにも、だれかれかまわず、無差別にメールを送ったのでしょう。彼とのあいだに否定的な事件はあまりありませんでしたが、彼は政治的な駆け引きをする人物として社内で有名でしたから、彼とはなるべく距離を置くようにしていました。”

どこを取り上げても、気持ち悪いとしか言えない事件だった。いつもコメントは時間をかけて精査しているし、個人に対するいいかげんな中傷のようなものは削除しているつもりだ。しかし今回の場合は、否定的見解の書きっぷりが、あまりにも詳細だった。また、訴訟の脅威があったので、拙速な対応を慎んだ。というわけで、すべての点で、とてもまずい状況でありました。

〔参考記事: 「コメントはすべて消そう」〕

[原文へ]
[米TechCrunch最新記事サムネイル集]

(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))