タクシーのほうが安いのになぜUberCabを使うのか?–アメリカのタクシー業界の惨状

先週、サンフランシスコの”車の出会い”サービスUberCabが、サンフランシスコ市当局から業務停止命令を頂戴した。タクシー業の免許がない、タクシーの保険に入ってない、そこらにいる人をひょいと拾うのはリムジンサービスの正しい業務方式ではない、などがその理由だ。
UberCab(最近社名をUberに変更)の主なお客は今のところテク業界のエリートたちなので、これが”イノベーション対旧体制”のまた一つの例なのか、それともスタートアップが法律違反を犯したにすぎないのかをめぐって、インターネット上の議論が沸き返った。
サンフランシスコ市交通局のお役人や、タクシー配車サービスの人たちは、Quoraを訪ねてみるべきだろう。ここのスレッド、“Why would anyone use UberCab when you can just call 415-333-3333 and quickly get a cab for a much lower price?“(415-333-3333に電話をすればはやく安くタクシーが来てくれるのになぜUberCabなんか使うのか?)は今、異様なほど巨大化している(あるQuoraユーザは、タクシー運転手に実際に金を盗まれたことがあると報告している)。〔*: UberCabの契約車はだいたいタクシーの2倍近い料金になる。関連記事。〕
おそらくいちばんすばらしい投稿は、Micheal Wolfe(JoinWireのCEO)からのだろう。彼はサンフランシスコのタクシー利用者の典型的な経験を、お笑い的に書いている:
これがサンフランシスコのタクシーだ:
電話をする。ただいま電話が混み合っていますのアナウンス、または誰も出ない。
もう一度電話をする。前と同じ。
電話が二つあるので、片方(左手)でYellowにかけ、もう片方で(右手)でDesotoにかける。両手の親指を使って、両方に何度も何度もリダイヤルする。
妻も電話が二つあるので、ダブルリダイヤルを繰り返す。
やっとつながる。7分待たされる。
配車係が答える。彼は”10分!” とわめいて電話を切る(いつも答えは10分だ)。
祖母と一緒に雨の中を23分待つ。
もう一度電話をかけ、リダイヤルを繰り返す。
配車係に、タクシーは来ないと言う。彼は”10分”と言って電話を切る。
さらに23分待ち、あきらめて外に出て、偶然、空車のタクシーがつかまることを祈る。
癌の子どもたちのために寄付金を集めるイベントに、53分遅刻する。お前には子どもたちのことを思う気持ちがあるのか、と叱られる。
それから38分後にタクシーがやってきて、運転手が家のドアをノックする。ベビーシッターが彼に、もう誰もいませんと答える。運転手は彼女を怒鳴りつけ、赤ん坊は泣き出す。
(タクシーが実際に来た場合には、運転手は窓を下げたまま乱暴な運転をする。片手には携帯電話を持ったままで、ラジオがガンガン鳴ってる。)
“祖母と一緒に雨の中を23分待つ” は、言えてるね。
Airbnbの場合と同様、UberCabは業界を変えるための触媒という、幸運で不運な立場にいる。配車サービスに電話をして来てもらったタクシーが別料金を取ることを許している、いまの規制はおかしい。また、目の前に消費者の需要があるのに(UberCabのようなものを不許可にすると)空車のまま走らなければならないのも、同じくおかしい。
UberCabはFirst Round Capitalから125万ドルの投資を得ていて、今でも操業している。業務停止命令を無視すれば、車を1台消費者に”出会わせる”たびに5000ドルの罰金、そして操業1日につき90日の服役のリスクがある。
ところで私は、先週の火曜日(米国時間10/19)にTaxi Magicに頼んだタクシーが来るのを、まだ待っている。〔TaxiMagicの関連記事。〕
ありがとう: Matt Van Horn。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


