独占:AppleとGoogleが、モバイル支払いスタートアップのBOKUと交渉中

AppleとGoogleの両社が、モバイル支払いスタートアップのBOKUと、買収あるいは最低でも広範囲の提携の可能性について話し合いをしているという情報が、進行中の交渉に近い筋から入った。
BOKUの社長兼CEO、Mark Brittoと、共同ファウンダー、Ron Hirsonは、AppleのiPhone事業担当幹部らと、過去3週間の間に複数の会合をもった。いずれもこの噂に関してコメントしていない。
また、BOKUはGoogleとも、具体的には技術担当ディレクターでAndroid向けGoogle Mobile Service(Android Marketアプリストアも含まれる)の開発責任者であるMichael Morrisseyと、高いレベルのミーティングを行っている。BOKUはすでに、Androidのアプリ内購入で使用できる。
本誌情報筋は、現時点でGoogleが、クパチーノのライバルと同じく、このモバイル支払いスタートアップの全面買収を見据えているのかどうかを確認できていないが、Apple、Google両陣営ともに、あちこちで本格的に嗅ぎ回っていることは確かだ。
果たしてこれらの会話は、両者間にAdMobスタイルの血みどろの戦いが起きる前兆なのだろうか。
それを言うにはまだ早すぎる。しかし、AdMobの買収と同じく、まだ見ぬM&A契約は、9桁[億単位]のやりとりになるだろうと、ある筋が伝えている。本誌では現交渉段階での正確な価格は押さえていないが、情報源によれば、Appleの場合、BOKU買収に最低$250M(最高$450M)[2億5000万~4億5000万ドル]は注ぎ込むつもりだろうという。
そのくらいはApple(現金で$50B[500億ドル]持っている)にとってポケットの小銭だが、BOKUやその出資者にとっては違う。今年の1月に、BOKUは大型ラウンドを完了し、評価額は$100M(1億ドル)だった。
まだ一切の署名もされておらず、AppleおよびGoogleとの交渉は早い段階にあるため、いかなる契約も最終的に不発に終る可能性があることを忘れてはならない。しかし、少なくともこうした会話がなされたことは、両社がモバイル支払いにどうやって本腰を入れるかを模索中であることを示している。
BOKUは、急成長のモバイル支払い分野で、ZongやFortumoなどのスタートアップと競合している。Benchmark Capital、Khosla Ventures、Index Ventures、DAG Ventures、およびAndreessen Horowitzといった多くの有名投資家から調達した$38M(3800万ドル)の資金を武器に、同社は世界中で何千万人という人たちが、ウェブ中に広がるデジタル商品やソーシャル体験の支払いを携帯電話でできるようにすることを目標としている。

BOKUが、買収ターゲットとして関心を引いているのは、そのグローバルなキャリアーとの関係であり、同社によると世界中で16億人の消費者へのリーチが可能だという。おそらくAppleがより関心を持っているのは、同社の才能、技術、および成長市場 ― モバイル支払い、バーチャルグッズ、ソーシャルアプリ支払い ― におけるプレゼンスだろう(それと、Googleから引き離しておくため)。
つい先週、BOKU(および他のスタートアップら)は、購読者が音楽、映画その他デジタルグッズを、カード番号やPayPalアカウントの代わりに電話番号を入力するだけで購入できるための契約をAT&Tと結んだ。数週間前、同社は英国Vodafoneとも同じような合意に達している。
ファウンダーの一人であるRon Hirsonが、去る7月のビデオインタビュー(下に貼ってある)で、BOKUがいずれはデジタルグッズ以外にも拡張するつもりであることを、本誌に語っている。
BOKUは、2009年にかつての競合PaymoおよびMobillcashの買収を通じて設立された。リードしたのはMark Brittoだった。
これはBrittoにとって最初の出口ではない。彼は1999年にAccept.comをAmazon.comに売り、2007年にはペー・パー・コールおよび成果型広告会社のIngenioを、AT&Tに売っている。
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(翻訳:Nob Takahashi)


