京都でのIVS(インフィニティー・ベンチャーズ・サミット)でスタートアップ14社がデモ
先週、私は京都で開かれたInfinity Ventures Summit Fall 2010に参加してきた。この2日間のイベントは日本の有力ベンチャーキャピタル、Infinity Venture Partnersが主催したもので、14社の日本のスタートアップがプロダクトをデモする数時間のセッションが設けられた。500人の聴衆には外国からの参加者も多く見られた。
このイベントでローンチされたスタートアップのプロダクトについて簡単に紹介しよう。
最優秀賞と次点4社
Stock Prediction Robot〔株価予測ロボット〕 開発 hottolink〔ホットリンク〕 (launchpad最優秀賞受賞)
最優秀賞は日経 225株価指数の上下を予測するソフトウェアに与えられた。 ホットリンクが制作したツールは過去の経済データに加えて、日本のブログその他のソース数千件から情報を収集しクチコミ情報の分析も行う。デモの中でホットリンクのCEO、内山氏はこのソフトウェアロボットは単なるシミュレーションだけでなく、現実に優秀な成績を収めていると強調した。同僚のウェブ起業家は、このソフトのアドバイスを利用して、30万ドルの株式投資に対して7ヶ月間で72%の利益を得たという。
Lingo (次点)
Kazki Matsumotoという個人が開発したサイトLingoは英文の文法と語彙のエラーをチェックするプラグイン。ユーザーの入力をリアルタイムで分析して、エラーを発見すると適切な代替案を提示するツールだ。Lingoは来年、一般公開のう予定。
Cheerz 制作 Klab (次点2位)
Cheerzはウェブ全体にソーシャル化レイヤーを提供しようとするサービスの試みだ。コンセプトとしてはWeblinに似ている。Cheerzは同じウェブサイトを訪問しているユーザーをアバターで表示する。このアバターは相互に共通の関心によってグループを作ったり、オンラインゲームをプレイしたり、友達になってコミュニケーションしたりできる。Cheerzは無料サービスだが、運営会社のKlabはアバターを飾る衣装などのバーチャルグッズを販売する計画だ。来月、サービスは日本語と英語で公開予定。
AndFriends 開発 milog (次点3位)
AndFriendsはAndroidアプリで、Androidをよりソーシャルな環境にするのが狙いだ。AndFriendは他のユーザーがどんなAndroidアプリを使っているかという情報を共有しできる(この情報はFacebookとTwitterに投稿できる)。興味あるアプリを発見した場合(プッシュ通知が可能)、
そのアプリをAndfriendsから直接ダウンロードすることができる。
Chirpstory 制作 Toshiaki Yoshida (次点4位)
Twitterベースのコンテンツ利用とコミュニケーションのためのプラットフォームだ。ChirpstoryはIVSのプレゼン中に一般公開された。このサービスではユーザーは任意のテーマで「ストーリー」を設定し、そのテーマに適合するツイートを自他のタイムラインで選定し、ドラグ&ドロップでChirpstoryに保存することができる。これらのツイートは専用ページにスレッド形式で整理されて表示される。ユーザーはこれに対してさらに別のメディア(YouTubeのビデオや画像など)を付け加えることができる。こちらは故Elizabeth
Edwardsを偲んだコンテンツの例。 Chirpstoryは、日本で非常に人気のあるTogetterというサービスの英語版だ。Togetterは現在、月間900万PVを記録している。
その他のプロダクト
他の9社が発表したプロダクトは以下のとおり。
- MCS Elements 2010 (iTunesリンク) 開発 ユビキタスエンターテインメント 。これは日本市場におけるコンテンツ消費に関する大規模な調査で、iPadアプリとして提供される。
- Gazopaは、類似画像を判定、検索するエンジンで2008年のTechCrunch 50でデビューしたデビューした。開発は日立アメリカ。
- Energy Literacy Platformは家庭でどの器具どれほどエネルギーを消費しているかを記録するシステム。
- Questetra BPMスイート(SaaS版)は、ビジネスプロセスの管理ソフトウェアで今年われわれが紹介したことがある。
- Flash In Flashはi-Broadcastが開発したFlashデベロッパー向けのソルーションで、サーバーコストを30%も削減可能だという。
- Odette Solution 開発 Orso 企業向け携帯用のFlash利用CMS環境
- はてなココ 開発 はてな cモバイル・ロケーション・サービス。
- Voisticky 拡張現実アプリの一種で、音声メモを録音すると同時に、拡張現実空間中にポストイットのように貼りつけてどこで記録されたかを視覚化することができる。
- BotSpace 「ボット」と人間がコミュニケーションを図れるツール。
IVS(Infinity Ventures Summit)は招待のみのイベントで、年2回開催されている。私の2010年の過去記事はこちら。
この記事のトップ画像:Yuji Kumagai
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦/namekawa01)


