Honeycomb再考―Androidタブレットにも勝機あり

一週間前にGoogleのタブレット版Android OS、Honeycombについて尋ねられたら「バグだらけで、まだ全然プロダクトとして完成されておらず、iPad 2と比較できるようになるまでに何ヶ月もかかるだろう」と答えたと思う。というのも、信じられないほどの成功を収めているiPadに対するAndroid版対抗馬の登場を大いに楽しみにしていたにもかかわらず、Motorola Xoom(最初のHoneycombタブレット)のユーザー体験はひどいものだったからだ。
念のために関連情報をおさらいしておくと、Xoomgの売れ行きがごく低調だという報道も相次いでいる。もちろん、その後他のHoneycombマシンが登場しているが、なんといってもXoomはいちばん前評判が高く、Honeycombに対する市場の当初の反応はXoomによって計られることになった。ところがその反応が芳しくなかった。たとえば、FlipboardのCEO、Mike McCueは同社のiPad向けの優れたニュース・アプリについて「iPadは少なくとも今年いっぱいタブレット市場の独占を続けるだろうから、近いうちにAndroid向けにポーティングするつもりはない」と述べたほどだ。
しかしその後、私は考えを変えた。Xoomに対する悪印象はHoneycomb OSのせいというより、主としてハードウェアのせいだと気づいたからだ。その証拠に、私はその後に登場したGalaxy Tabを大いに楽しんで使っている。ハードウェアを詳細を紹介するのは私の得意とするところではないので省くが、Galaxy Tabの方がずっと軽く、手にもなじみやすいなど、両機種の間には即座にそれとわかるほどの大きな差がある。
ただし、Galaxy TabのHoneycomb 3.0は依然として大量のバグが残っている。ブラウザの操作さえあまりバグだらけなのでほとんどゲームだ。うっかり画面のどこかに触るといきなりページの最下部に飛ばされたりアニメーションが這うように遅くなったりする。Honycombは最近3.1にアップデートされ、Xoomにはインストール済み、GalaxyTabにも数週間後に導入される予定だが、バグやパフォーマンスの問題をすべて解決できてはいないようだ。それにAndroid Marketに登録されたタブレット向けに最適的されたアプリは依然として100本以下しかない。
しかしこうした問題はすぐに解決されるはずだ。Google I/Oカンファレンスの参加者(ほとんどはデベロッパー)は皆タブレットをもらったし、これはOSの普及に勢いがつく助けになるだろう。それにもっと重要なことはこうした新世代の軽くて」使いやすいモデルの登場によって消費者が実際にAndroidタブレットを買うようになれば、デベロッパーにはアプリをAndroidタブレットに最適化する強いインセンティブが自ずと生まれる。
といってiPadのセールスが低下するということになる可能性は全くなさそうだ。iPadのユーザーインタフェースの洗練度はHoneycombよりはるかに高いし、この差はおそらく今後も狭まらないだろう。しかしスマートフォン市場でAndroidがあっという間にiPhoneの対抗馬になったことを考えると、Honeycombも今後1月くらいで成長の加速期に入るのではないか? タブレット市場には夏ごろから動きが出てくるだろう。そしてクリスマス・年末商戦にむけて続々と新しい、優れた機種が投入されるにつれてタブレット戦争がいよいよ本格化するはずだ。スマートフォンの場合と同様、多くのメーカーから多くの機種が販売されるのだから、振り返ってみれば、AndroidタブレットのユーザーベースがiPhoneに対抗できるようになるのは当然だった思えるようになるに違いない。XoomとiPad 2だけを比べていては大局を見逃すことになる。
もちろん、今も残るひどいバグをGoogleが早急に修正するのが前提であるが。
〔抄訳〕
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(翻訳:滑川海彦/namekawa01)


