2005年のザッカーバーグは意外に謙虚―ビール片手のインタビュービデオ発見

Huffington Postにたいへん興味深いビデオが掲載された。2005年にパロアルトのFacebookオフィスでマーク・ザッカーバーグをインタビューした5分ほどのビデオだ。
今回公開されたのはRay HafnerとDerekFranzeseが制作した2000年代に成人となった人々をテーマにしたドキュメンタリーの一部だという。マークのインタビューは40分にわたっていたようだが、その全体は未公開だ。映画「ソーシャル・ネットワーク」のヒットの後でもあり、HafnerとFranzeseは改めてドキュメンタリーの公開方法を考えていることだろう。
ここでザッカーバーグが語るFacebookのビジョンは「大学生のためのオンライン名簿となる」というもので、現在のFacebookが全人類の11%、全オンライン人口の35%を擁していることから考えると、驚くほど近視眼的だ。裸足で手には大学の寮でみかけるような赤いビールのカップを持っている。ちなみに、この当時マークはやっと〔合法的に飲酒できる〕21歳になったばかりで、後ろでビヤ樽から逆立ち飲みしているのは共同ファウンダーのダスティン・モスコヴィッツだ。
この当時、ザッカーバーグが謙虚にも「大学生のオンライン名簿」と呼んだサービスは全米の800校に普及したところだった。ザッカーバーグはインタビューで「 大学のパーティーではどこに行ってもTheFacebook〔当時はtheがついていた〕の話が出る。外国からもログインしてくるんだ」と驚いたように語っている。Facebookの爆発的な成長はファウンダーにとっても驚きだったようだ。
ただし、当時のザッカーバーグの目標は全米のすべての大学2000校への普及だった。「で、その次のプランは?」と尋ねられてザッカーバーグは「いつも次々と進んでいかなきゃならないことはないだろう? 世界を征服したり、世界最大になったりすることに夢中な連中もいるけど、ぼくらは大学ネットワークに集中してできるだけのサービスを提供していくつもりだ。他のことに手を出すと、その特色が薄まってしまう」と答えている。
このささやかな野心は現在のFacebookのモットー「世界をオープンにして人々をつなげる」に くらべると隔世の感がある。しかしもちろん、後知恵でなら何でもいえる。2006年にCNNのBusiness 2.0ブログは“世界でもっとも過剰評価されている10人というリストを作って、Reed Hastings〔Netflixファウンダー〕とザッカーバーグを入れた。その評価は今読むと大笑いだ。
起業家にとってはタイミングがすべてだ。その点、ザッカーバーグがソーシャル・ネットワークが流行し始めたちょうどその時に大学向けのオンライン・ソーシャル・ディレクトリを作ったことは認めよう。彼のソーシャルネットワークのデザインは優れており、たちまちインターネット上で有力なソーシャル・ネットワーク・サイトの地位を築いた。しかし、起業家はいつ自分の事業を現金化すべきかを正しく判断できなければならない。昨春、Facebookは7億5000万ドルの買収提案を蹴ったと報じられている。Facebookの言い値は20億ドルだったそうだ。これは大失敗だ。ルパート・マードックが5億8000万ドルで買収した後、MySpaceは今やウェブで2番目に大量のトラフィックを集めるサイトだ。Facebookも成長しているとはいえ、MySpaceが8000万ユーザーを獲得して巨人サイトとなっている中で、誰が2番手に10億ドルも払うだろうか?
それから5年。しかしインターネット時間では5年といおうのは永遠に等しい。
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(翻訳:滑川海彦 @namekawa01 Google+)



