BitcasaのCEO、無限ストレージ暗号化の謎を語る
TechCrunch Disruptのファイナリストで新しいクラウドストレージを提供するBitcasaに対して、先週かなりの疑わしい目が向けられた。「無限ストレージ」を謳っているからだ。どうやって実現するのか?約束通りにできるわけがない!暗号化はそうやって使えない!などなど。VC会社のAndreessen Horowitzをはじめ、First Round Capital、Relion Venture Partners、そしてTechCrunchファウンダー、Michael ArringtonのCrunchFundらが、130万ドルをこのテクノロジーに投資しており、これは、このスタートアップの大風呂敷とも思える安価で無限で安全なストレージの背景に、価値ある知的財産があることを示唆している。
私の最初の紹介記事は概して肯定的だった。それは、あらゆる意味でこの会社が創造的で新しいことをしているからだ。われわれは、いくつか一般的な質問をしたが(スローダウンしないか、スケーリングできるか等)、実際に使わずしてレビューすることは難しい。その意味で、このテクノロジーのしくみに関する説明は単純化されすぎていた。もっと詳しい技術に関心のある人のために説明しよう(といっても、ほんの手がかり程度)。
ファイナリストとして、BitcasaはRon Conway、Hadi Partovi、Marissa Mayer、Roelof Botha、Matthew Cohler、そしてArringtonという知識豊富な審査員に厳しくつっこまれた。
Hadi Partoviは、TellmeとiLikeの設立メンバーだった。エンジェル投資家でありスタートアップのアドバイザーとして、Hadiの経歴にはFacebook、Zappos、Dropbox、OPOWER, Flixster、Bluekaiその他多くの名前が連なる。
みなさん同様、彼はBitcasaの暗号化についてそのしくみを知りたがった。
BitcasaのCEO Tony Gaudaがこれらの質問にどう答えたかを見たい人は、本稿の最後にあるビデオを11分48秒まで進められたい。しかし、彼の説明の中心は、Bitcasaが使っている技術はConvergent Encriptionと呼ばれるもので、その後彼はやめろと言われるまでその説明を続けた。
質疑応答の重要な部分の文字起こしがこちら。
HP:暗号化やセキュリティーはどうやっているのか?
TG:暗号化はすべてクライアント側で行う。使っているのはAES-256ハッシュ、SHA-256ハッシュ。
HP:つまり、クライアント側で全部暗号化されていて、サーバー側では見ることができない。
TG:その通り。
HP:では、私があるファイルをアップロードした後Marissaが同じファイルをアップロードしたら、別々のコピーが保存されるのか、それとも一つか?
TG:サーバー側で重複チェックをしている。つまり、そのファイルが既に存在しているかのチェックはサーバー上で行い、もしあれば、アップロードする必要がない。
HP:でも、どうやって・・・暗号化されていてキーがないのに?
TG:Convergent Encryptionと呼ばれる論文がある。これは暗号化界では以前から知られているものだ。われわれが実際に行っていることは・・・みんなが普通考える暗号化のやち方ではない・・・。他にもやり方がある。
HP、疑い深い目で:わかった。
(聴衆からクスクス笑い)
Paul Carr:たぶん聴衆はもう少し知りたがっていると思う・・・それはどういう意味なのか?
TG:OK、convergent encryptionというのは・・・データを暗号化すると、私がキーを持ち、あなたもキーを持っている。キーは全く異なっているとする。次に二人とも全く同じファイルを持っているとする。私は私のキーで、あなたはあなたのキーで暗号化する。データは全く違ってみえる、なぜなら暗号化キーが違うから。ではここで、データ自身からキーを導出するとどうなるか。二人とも全く同じ暗号化キーを持つことになるので、サーバー側で重復を排徐できる。
(終りの方でマイクの声がかなり騒がしくなる)
TG:どれだけ強力かおわかりですか。これは強力なのです!
(聴衆、笑)
TG:これがconvergent encryption。われわれが発明したのではない。これをすごい物にするために、われわれが他のあらゆる物を発明した。「これ、どうやったの?」ということについて話すことはたくさんある。スラッシュドットには荒らしがたくさん来ている・・・
Paul Carr:わかった。売り込みはもうおしまい。
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(翻訳:Nob Takahashi)


