Sibblingz、モバイル向けゲーム開発プラットフォームのSpaceportを大幅リニューアル

sibblingz-pictureマルチデバイス対応のソーシャルゲームプラットフォームを運営するSibblingzが、ゲーム開発プラットフォームのSpaceportを大幅にリニューアルした。

ご存じない方のために記しておくと、Spaceportは、JavaScriptで作成したゲームを、全スマートフォンに対応させるプラットフォームだ。ただ動作させるだけではなく、ネイティブアプリケーション風のインタフェースを実装し、そして高速化して提供できるようになる。ゲームはHTML5とネイティブアプリケーションのハイブリッドとして動作するようになり、対応OS毎に開発するという必要もない。ちなみに同プラットフォームにはネイティブなiOSアプリケーションを作るための環境も装備されている。

Spaceportに期待が集まっているのは、Adobeがモバイル向けFlashプラグインの開発を停止するとアナウンスしたことにも関係している。SibblingzもFlashゲーム開発者の資産を無駄にしたくないと考えた。Sibblingzによれば、そうした中、過去最大のアップデートを行なって、同社モバイルゲーム開発および実行プラットフォームを「Spaceport3.0」として運営していくこととなった。

Spaceport 3.0を使う場合、Flash開発者は従来通りにデスクトップでオーサリングやコンテンツ開発を行うことができる。Spaceportを利用することで、成果物を簡単にiOS、AndroidおよびHTML5対応にすることができるのだ。Adobe Flashで開発したFlashアニメーションを含むSWFファイルは、自動的にSpaceport用のベクターグラフィックに変換される。変換されたグラフィックはGPUを利用する高パフォーマンスのレンダリングに対応したものとなる。これにより従来のCPU処理に最適化されていて速度も遅く、さらにバッテリーを無駄に消費していた環境から抜け出すこともできるわけだ。

SiblingzのPeter Relanは次のように述べている。「Flash開発者はAdobeの開発ツールおよびActionScriptというスクリプト言語を使ってFlashゲームを開発するのに慣れています。しかしこうした開発者がモバイルにターゲットを移そうとすると、慣れ親しんだツールやAPIを捨てさって、新しいツール、APIの勉強をして、さらにこれまで勉強したことがなく、敷居の高いObjective CやJavaなどといった言語を学ぶ必要性が出てきます。Spaceportでは開発言語にスクリプト言語を採用し(JavaScriptですが、これはAdobeのFlash APIに用いられるものとそっくりなAPIを採用しています)、Adobeの提供するツールと全く同じ物をサポートしています。つまりSpaceportを使えば、両者の良い所どりができるということです。つまりAdobeの開発環境およびAPIを用いながら、かつモバイルデバイス向けのアプリケーションを開発することができるのです」。

Spaceport 3.0では、AndroidおよびiOS上でハイパフォーマンスなHTML5の動きをサポートするため、ActionScriptではなくJavaScriptを採用している。これまでと比較して、全体的なパフォーマンスも向上している。尚、開発環境は無料で提供されている。

ちなみにSibblingzは、同社開発環境を用いて開発されるゲームからのシェア分で年額「数百万ドル」を稼ぎ出し、すでに黒字化している。また、最近YouWebから100万ドルの資金を調達したばかりでもある。

[原文へ]

(翻訳:Maeda, H)