シリアの惨劇を世界中に伝えた市民ジャーナリスト(ビデオブロガー)が砲弾に倒れる

Sunday Timesの特派員Marie Colvinとフランス人の写真家Remi Ochlik が、シリアの都市ホムスの仮設プレスセンターで、砲弾を浴びて死去したことは、言うまでもなく悲劇的だ。彼らの、ジャーナリストとしての死を賭しての活躍がなければ、ぼくらがテレビでシリアの惨劇を見ることもなかっただろう。でも、それらと同格に、今日のテクノロジを利用した‘市民ジャーナリスト’の活躍も、シリア政府の自国民に対する殺戮劇を世界に知らしめるために、欠かせぬものになっている。
昨日のジャーナリストたちの拠点への攻撃では、3人のシリア人活動家も殺された。その一人、ビデオブロガーのRami Ahmad al-Sayedは、あだ名で“Syria Pioneer”と呼ばれていた。Ahmad al-Sayedは、ホムスにおける殺戮と破壊を撮(うつ)した200本以上のビデオを、世界各所のプラットホームにアップロードした。今週は本誌TechCrunchも、彼のビデオに関するニュースを載せた。それは、彼がライブのブロードキャストを行っていたスウェーデンのビデオサイトBambuserを、シリア政府がブロックしたときだ。
Colvinは、受賞歴の多い高名なジャーナリストだ。Ochlikも、World Press Photo Awardを受賞している。それに対しal-Sayed/Syria Pioneerは、一介の市民にすぎない。でも彼のライブブロードキャストは、ビデオプラットホームBambuserを経由して、シリアで今起きていることを世界中に知らせた。
政府軍の戦車によるホムスの砲撃を撮った彼のビデオは、BBC WorldやSkyNews、Al Jazeeraなど多くのテレビ局によって世界中に放送された。彼と彼の友人たちが、カメラを民家の屋根に据え付けている様子も、世界中の人が見た。それらのビデオの一部が、Storyfulの慰霊ページにおかれている。むごたらしいシーンも多い、とご注意申し上げておきたい。

Bambuserからの情報によると、Ramiは三人の人を市民病院に連れて行く途中で殺された。砲弾が、彼の車に命中したものと思われる。ほかの人たちは即死したが、彼は重傷を負い、病院で死亡した。
1985に生まれた彼は、2歳半の娘Marym(上の写真)の父親だ。彼が友人たちに宛てた最後のメッセージは、Bambuserにも送られていた:
家族は夫と父親を失ったが、Syria Pioneerは彼が撮影したホムスのライブビデオの中に生き続ける。Ramiの友人たちは、Bambuserのアカウントの再開に成功した。
Ramiの先駆的な業績、その最新テクノロジの巧みな利用は、決して無意味ではなかった。
Syria Pioneerのライブチャネルは、Bambuserのここで見られる。
[原文へ]
[jpTechCrunch最新記事サムネイル集]
[米TechCrunch最新記事サムネイル集]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


