さあいよよい明後日だ―iPad 3の噂、総まとめ

さてAppleがiPad 3を発表する日が明後日(編集部注:日本時間の3月8日午前3時)に迫ってきた。 渦巻いていた噂の真偽もまもなく判明する。それまでのお楽しみに、主な噂とその論拠、反対の論拠を一覧にしておこう。
もちろんわれわれは発表プレスイベントに参加し、詳細な報告をお送りする予定だ。
Retinaスクリーン
噂::
- Apple製品として自然な進化だ
- 部品の製造がリークされている
- プレス招待メールの画像
反対意見:
- 有力な反対意見なし
判定: もう間違いなしだろう。解像度は2048×1536で、オリジナルiPadのちょうど2倍になるものと思われる。 これだと旧iPad用コンテンツもスムーズに拡大表示できるし、ピクセルが肉眼では見えないiPhone4のUIとも親和性が高い。解像度では他のメーカーの追い上げも激しい。Asusは10.1″インチのタブレットに1920×1200モニタを投入している。
タッチ・ベゼル
噂:
- Appleは真剣にすべての物理的ボタンを追放しようとしている
- タッチ・ベゼルに関する特許が浮上した
- 招待メールの画像にボタンが写っていない
反対:
- 招待メール画像は横位置ではないのか?
- クリックできるホームボタンはiOSデバイスのシンボルだ
- ボタン位置が表示されないベゼル部分にタッチを持ち込むのは使いにくい
- iPadのコンセプトはスクリーンそのものをタッチ操作することだ
判定: PlaybookとwebOSには強力な「非表示エリアにおけるタッチ操作(いわゆるホット・ベゼル)」機能が盛り込まれている。しかし現時点でAppleがこれを導入するかどうかは疑わしい。使い勝手の単純化が至上命題であるiPadのUIに混乱をもたらす恐れがある。われわれとしては導入はないものと考える。〔日本版:招待メールの画像は縦位置だといいう議論もある。〕
クオドコアCPU
噂:
- 高解像度ディスプレイを駆動するためにはさらに強力なパワーが必要
- 他メーカーがみな4コア化している
- セールスポイントになる
反対:
- iPadユーザーはコア数などに無頓着
- GPUを強化すれば足りる
- A5X”チップの情報がリークしている。
判定: クオドコアの新CPUの採用はありそうにない。Appleはスペック競争をする会社ではない。これまでも主力製品の多くはライバル製品にくらべてスペックでは劣っていた。A5Xの存在もリークされており、おそらくはGPUの改良とA5Xの採用になるものと思われる。
iPhone 4S同等のカメラ
噂::
- Appleはこの4Sカメラの部品を大量に調達している
- iPadの解像度が大きく向上するならカメラもアップグレードされるはず
- 現行iPad 2のカメラはひどすぎ
反対:
- iPadはカメラには使いにくい
- Appleは4Sを別格の製品にしておきたいはず
判定: 4S同等カメラの採用は大いにあり得る。Appleデバイスのカメラを改良すればユーザーは単体のカメラを買わなくなり、コンテンツ生成過程におけるAppleへの依存度がそれだけ高まる。4Sはすでに十分な期間フラグシップ製品として販売されてきた。この時点でiPadに同等カメラが搭載されても影響は少ない。
ケースの厚みが増す
噂::
- 新しい高解像度スクリーンにはより強力なバックライトが必要
- 強化されたバックライト、CPU等を駆動するためにはバッテリー容量の増大が必要“
- 薄型ケースの写真がリーク
反対:
- Appleは常により薄くを目指してきた
判定: さすがのAppleも物理学の法則には逆らえない。バッテリーのエネルギー密度は急に改善が難しい条件だ。 大きくサイズが変わる可能性はないが、ユーザーが気に止めない程度の厚みの増大ならその限りではない。ある情報によれば新ケース1cm以下だということで、おそらく1cmの大台を超えないよう目標が設定されたのだろう。大量タブレット製品が市場に流れ込むにつれて「世界一薄い」などということにさほど大きな意味がなくなっている。それよりは1cm以下で良好なバッテリー駆動時間を選んだので版ないだろうか。
LTE接続
噂::
- AT&TとVerizonはLTE採用キャリヤだ
- Appleが最近力を入れているiCloudなどのサービスには高速接続が必要
反対:
- AT&TとVerizonのLTEネットワークは1000万台のiPadの負荷に耐えられない
- 料金、接続速度制限などが問題になる
- LTEの普及率がまだ低い
- 国際的互換性が問題
判定: これは正直判断が難しい。iPad 3は最低でも1年は販売される。LTEは発展中のサービスで、今後ますます普及し、ニーズが高まるはず。Appleとしては携帯より反応の遅いデバイスを売り出したくはないだろ
うが、当初のLTEにはAT&TがiPhoneで経験ずみの狭い利用可能地域や料金その他、トラブルの種が山積みだ。Wi-Fiのみのモデルが先行発売され、6月ころLTE接続モデルが投入されるといった段階的導入というシナリオもあるかもしれない。いずれにせよ予測は難しい。
Mountain Lion機能
噂:
- Twitterとの連携機能が導入される
- Mountain Lionの新機能の多くはiOSでの利用を前提としている
反対::
- Moutain Lion自体がまだ開発中
判定: クラウド機能、同期、一部の4Sの機能がiOS 5.1としてiPadに移植されるのは間違いない。ただし、Mountain Lionも5.1もまだ開発中なので実装されるのはしばらく後になるだろう。
30ピン・コネクター廃止
噂:
- Thunderboltと無線同期で30ピン・コネクターは時代遅れになっている
- このポートのスペースは有効活用できる
Objection:
- 時期尚早
- 30ピン用アクセサリーが大量に利用されており、いきなり廃止しては混乱を招く
判定: 今回30ピン・コネクターが廃止されることはない。廃止されるとすればiPhone 5以降だろう。現在まだ Thunderboltは周辺機器、アクセサリーに十分普及しているとはいぜない。またクラウドや無線同期にセキュリティー上の懸念を抱くユーザーも多い。ただしiOSとOS Xはユーザーが30ピン・コネクター廃止を受け入れやすいよう徐々に誘導していくだろう。
Siri
噂:
- こんな大ヒットをiPadにも搭載するのは当然だ
Objection:
- 新iOS(5.1)のロールアウト時になると考えるべきだ
判定: これもプレスイベントで導入が発表されるものの、実装は後になる可能性が高い。iPad 3のリリースとiOS 5.1のリリースを段階的に行う方が多数の新ユーザーが予想されるだけに、サーバその他の負担も軽減され現実的だ。新OSと同時にSiriの新バージョンを発表すれば効果的だろう。
といったあたりが現在までに出回っている主要な噂とその検証だ。それではプレスイベントの報告をお楽しみに。
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)


