ドイツの裁判所がFacebookに対しやっと判決–その内容はとっくに実装済み

今朝(米国時間3/6)ドイツの裁判所がFacebookに対して下した判決は、そこに言われている変更がすでに実装されているから、なんだか空しい。
つまり、さかのぼる2010年にドイツの消費者団体が、FacebookのFriend Finderの招待機能は、ユーザの連絡先(コンタクト)をインポートしてそれを招待を送るために使っていることを、ユーザに適切に伝えていない、と苦情を申し立てた。そのいきさつは、ブログFriending Facebookに載っている。しかしその後Facebookは、Friend Finderにさまざまな変更を加えた。免責事項を加えたり、改良したコンタクトマネージャを提供したり、メールによる招待に取り消しオプションを加えたりした。だから、今回の判決に応えて新たにやるべき大きな変更は、たぶんもうないだろう。
その消費者団体Verbraucherzentrale Bundesverは、判決に対してこう言っている:
Facebookが判決文とその理由書を受け取るのは、数日後だ。その時点で同社には、判決が2010年時点のFriend Finderを対象とするものか、それともその後の新バージョンが検討されたのかが、分かる。Facebookの広報は、こう述べている:
Facebookがぼくに語ったところによると、Friend Finderがインポートしたコンタクトは、それらに対し自動的にFacebookサービスへの加入が招待されるわけではなく、ユーザはつねに、明示的に”invite”ボタンを押さなければならない。ただし招待された者が応答しなかったら、リマインダーが最大2回送られる。
2010年以降はFriend Finderをよりプライバシー保護的にするために、Facebookはメールによる招待とリマインダーに取り消しボタンを加えた。ユーザはコンタクトマネージャを使って既存のコンタクトを削除したり、リマインダーが送られないようにできる。さらに重要なのは、FacebookはFriend Finderに”See How It Works”(Friend Finderの仕組みを見る)を加えて、そこに次のような免責条項を書いた。それはドイツの裁判所がFacebookに加えるよう求めたものと、ほぼ同じものだ:
過去半年にわたり、合衆国連邦通商委員会とアイルランドデータ保護委員会事務局は、新バージョンのFriend Finderがユーザにコンタクトの使われ方を伝えるやり方に、問題を見いださなかった。Facebookはデータの送信をプレーンテキストではなくより安全な方法で送ることと、コンタクトのシンクをoffにしてもそれまでシンクしたデータは削除されないとユーザに告げることに合意した。
両委員会は共に、Friend Finderの基本機能の動作と説明のされ方に異議を唱えなかったので、ドイツの法廷はこれ以上の変更が必要と結論するのは困難、と感じたようだ。せいぜい、免責条項では“アドレス帳の全体”という言葉を使うか、あるいはドイツではリマインダーをまったく送らないようにするぐらいだろう。ドイツでのFacebookの普及率は27%と平均以下なので、Facebookは今でも新規ユーザの獲得に努めている。このような変更が求められたら、その努力に水が差されることになるかもしれないが、しかしその影響は微々たるものだろう。
今日の判決が示しているのは、世界の裁判所がハイテク世界の製品のイノベーションのペースに追随する能力を欠いている、という事実だ。2010年に判決が出ていたら、Facebookに変更を急がせる効果があったかもしれない。しかし今日の今日では、ドイツの納税者のお金を無駄遣いしただけに終わる。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))



