パソコンのパイオニア、コモドールのファウンダー、ジャック・トラミエル、83歳で逝去

tramiel

パソコン業界の偉大なパイオニアの一人、ジャック・トラミエル(Jack Tramiel)が逝去した。83歳だった。

トラミエルは1928年にポーランドに生まれた。第二次大戦中はナチスのユダヤ人迫害によって家族ともどもアウシュヴィッツの強制収容所に送り込まれたが生き延びてアメリカに移住した。1953年にはコモドールという会社名で事業を始めた。コモドール64はトラミエルの事業で、いや初期のパソコンの歴史で、もっとも成功した伝説的な製品となった。トラミエルが後に述べたようにこれは初の「大衆のためのコンピュータ」だった。

コモールの遺産は現在でも生き続けている。今日、家庭にまでコンピュータが普及するようになったのはコモドールが始めた低価格戦略のおかげだ。1982年にリリースされたコモドール64を懐かしく思い出すTechCrunchの読者は多いだろうし、Vic-20その他のそれほど有名でない製品を使ったことのある読者もいるだろう。

トラミエルはコモドールを去ったあと、1984年に当時ワーナー・ブラザーズの傘下にあったAtari社から消費者向けデバイス部門を買取りAtari Corporationを創立した。 しかしAtariブランドの最盛期は過去のものだった。コモドールもAmigaシリーズのような小さな成功はあったもの、その後は下り坂となった。

トラミエルの生涯と業績についてはさまざまな詳しい記事が現在用意されていることだろう。今はとりあえず、彼はパーソナル・コンピュータの歴史上決定的な役割を果たしたこと、パーソナル・コンピュータの今日を形作るのにきわめて大きな影響を与えたことを指摘しておくに止めよう。後には妻と3人の息子、そしてコンピュータ産業に対する偉大な刻印が残された。

〔日本版: Jack Tramielの発音は「トラメル」だが、日本での慣用にしたがってトラミエルと表記した。〕

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)