アンドリーセン・ホロウィッツ:パートナー6名が収入の半分を慈善事業に寄付する理由を語る
業界有力者の美しき伝統 ― しかしベンチャーキャピタルは必ずしもそうではない ― として、Andreessen Horowitzのゼネラル・パートナー6名は、彼らの投資による収入の半分以上を慈善事業に寄付することにした。同社はこれまでにもサンドヒルロードのVCたちの注目を集めてきたが、今回の行動はなかなかの波紋を呼びそうだ。
もちろん、米国の資本家たちは19世紀以来、富の大部分を寄付してきた。そしてもちろん、テク業界の最新の巨人たち、Bill GatesやMark Zuckerbergらも先人の足跡をたどっている。しかし、VCは伝統的にそうではない、少なくとも会社レベルでは。業界における主な慈善事業の殆どは、John DoerrやMichael Moritzなどの個人によるものだった。
そして、一部の投資家は慈善事業に否定的でさえある。シリコンバレーには、こんな学派がある:企業が作る製品こそが最大の影響をあたえるものであり、非営利事業は効率が悪い。だから企業に投資することが、他のなによりも世界を助けることになる。
私は今日(米国時間4/25)、Marc AndreessenとBen Horowitzの2人と、この発表について話し、なぜ慈善事業が、彼らがこれまでやってきたこと以上に世界に寄与する最善の方法であると信じるのかを聞いた。
「この会社を始めた時、私たちはおよそポロなどの高級な趣味をもっていなかった」とHolowitzは言う。代わりに彼らは、例えばOpswareの16億ドルという巨大な売却などを元にこれまでも慈善事業に関わってきた(昨年のこのNew York Timesの記事に、Andreessenの取り組みが詳しく書かれている)。
パートナーの一人、Scott Weissが、「半分寄付」の考えを提案したのは最近になってからだ ― それはGatesやWarren Buffetらが近年広めてきたことだった。大成功を収めたアントレプレナーたちを擁する同社は、これに賛同した。しかしそれは、直接的影響のためだけではなかった。「それは、私たちがここで作りたいカルチャーの問題だった」とAndreessenが付け加える「それは、同じゴールを目指す者なら誰にでも見えるものだ」。
他の会社もこの行動を起こすかどうか注目したい。
私は、件の営利目的学派を話題にした。「そうした企業によって社会のために生み出された価値がたくさんあることは真実だ」とHorowitzは答えた。「しかし、そこにはハイテク業界以外の人たちが多大に貢献している ― 地元の学校の先生、警察・・・等々。しかしお金はそのしくみ上、殆どが私たちのような人間のところにやって来る。これを戻すことによって、エコシステムをポシティブな方向に動かせると私たちは考えている。」
Andreessenは、資本主義における慈善事業の役割を支持する。「これはアメリカの素晴らしき伝統だ。私たちは先進国の中でも典型的な資本主義者であり、雇用の創出と喪失の早さは欧州諸国の4倍だ。そして過去150年から200年、資本主義社会で最も成功した人々の多くが、富を還元してきた。私たちのファンドのリミテッド・パートナーの中には、100年前に大成功を収めた ― 時には無慈悲だった ― アントレプレナーたちが作った慈善団体もある。シリコンバレー自体、拠点のスタンフォードは『泥棒男爵』が作った大学だ」
最初の寄付金は、以下の6つの慈善事業に贈られる。
* Ben and Felicia Horowitz: Via Rehabilitation
* Jeff and Karen Jordan: Ecumenical Hunger Program
* John O’Farrell and Gloria Principe: Second Harvest Food Bank
* Marc and Laura Andreessen: Fresh Lifelines for Youth
* Peter and Martha Levine: Canopy
* Scott and Pamela Weiss: The Shelter Network
[AndreessenとHorowitzの画像提供:Forbes]
[訳注:Marc Andreessenは、Netscapeのファウンダーで、NSCA MosaicやNetscape Navigatorの開発者。Jim Clarkと共同設立したOpswareをHPに16億ドルで売却し、Ben Horolwitzと共にベンチャーキャピタル会社、Andreessen Horowitzを共同設立した]
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(翻訳:Nob Takahashi)


