YCには珍しいハードウェアのスタートアップ、Per Vicesは無線通信を破壊する
Y Combinatorといえば、DropboxやAirbnbのようなソフトウェア会社で最もよく知られているかもしれない。しかし、少ないながらハードウェア会社も輩出していて、中でも今月Kickstarterで資金調達新記録を達成したPebble Watchが有名だ。
実はもうひとつ、出番を待っている会社がいる。
Per Vicesは、最近YCのクラスを出たスタートアップで、ワイアレス通信の送信方法を破壊することを目標にしている。彼らが作ったPhiというデバイスは、あらゆる無線信号とやりとりできる。最高4ギガヘルツまでの信号を復号および処理することが可能な送受信機だ。
普通の言葉で言えば、例えば3Gの電波状態が悪い家の中で、携帯電話の通話を地上電話を通じてルート変更できるという意味だ。理論的には、すべての携帯電話がキャリアーの運用する基地局と信号をやりとりする代わりに、モバイル機器とデスクトップが互いに通信する、分散ワイアレスネットワークを作れることになる。これは、〈データ大食らい〉のモバイル利用者がキャリアーの利益を食っている今、業界が解決すべき決定的に重要な課題だ。
だだし今のところ、同社のターゲットはハッカーやホビーストの市場で、デバイスはPCIカード、サポートするのはLinuxマシンだ(このため、現在の潜在利用者の範囲は制限される)。
しかし、長期的な目標は、主要市場で利用可能、購入可能な製品を作ることだ。彼らのサイトには、Phiの小売価格はカードのみが666ドル、アンテナ込で750ドルと書かれているが、製造コストは(他の多くのハードウェア製品と同じく)年々下がっている。ライバルの一つであるEttus Researchは類似製品を1300ドル以上で売っている。
彼らは、Phiをハックしたデモをいくつか見せていた。HDTVの電波を拾って携帯電話で番組を見たり、携帯電話を使ったウォーキートーキーなどだ。同社は、ハッカーたちがもっと面白いPhiの使い方を見つけてくれることに期待している。一部のデベロッパーたちがMicrosoftのKinectをバラバラにしたように。
Per Vicesの共同ファウンダー、Victor WollesenとYi Yaoは、物理学者と電気技師でかつて軍需産業に従事していた。しかし、そこでの販売サイクルが無限に長かったので、素早く出せる消費者市場を選んだ。
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(翻訳:Nob Takahashi)



