人類の知識と理想の結晶を16ギガバイトに収めたマニアチックなアクセサリー(?)eVr1

codex

今日ロンチするeVr1は、デジタル世界と物理的世界をつなぐ、ちょっと風変わりで、なんとなくかっこ良さそうなアイデアのようだ。

協同ファウンダBrandon Peeleの言葉によると、eVr1は次のような疑問に答える試みだ: “人類を16ギガバイトのテキストで表すとどうなるか?”。そこでチームは、これまででもっとも重要な人類の知識と文献を選んだ。それらは、Wikipediaの全体、CIAのWorld Factbook、それにプラトン、ウィリアム・シェイクスピア、ジェイムズ・ジョイスなどの代表作、などなどだ(完全なリストはここにある)。付録として、自己啓発サイトTrans4mindのマニュアルとドキュメントがある。それらすべてが16ギガバイトのmicroSDHCカードにコピーされ、何層もの保護カバーで包まれ、最後にキーリングの付いた革製の容器に収められる(上の画像)。耐久性のテストでは、華氏500度、8000ボルトの電圧、1平方インチ950ポンドの圧力に耐えたそうだ。なお、革の表面にはお好みの画像を手縫いできる。画像の例として、二重螺旋や無限記号などが用意されている。

要するにこれは、日常的に読むことが目的ではない。そもそも、デジタル合本eVr1のデザインは、読むことを拒絶している。革を切り裂いてmicroSDHCカードを取り出さなくては、読めないから。しかもWikipediaの膨大な順不同のテキストドキュメントを読んでも、楽しくはないだろう。むしろeVr1の存在価値は、それがシンボルであるところにある。 Peeleによれば、ユーザであるあなたは、このデジタル合本(codex, コーデックス)をじっと見つめて、ぼく/わたしは人類の歴史に何を貢献できるかな、としばし考えるのだそうだ。

潜在的な需要は、ありそうだ。人間性回復運動(日本語)というものがあるし、Peeleもその同類を自称している。黙示録が言う人類滅亡の時に備えて、人類の文明の証しを保存しておきたい人がいるかもしれない。いや、そこまで真剣でなくても、ヒッピータイプの人、テクノロジおたく、本誌の編集部にも一人いるヒッピー的テクノロジおたく、などが欲しがるだろう。ぼく自身は、人類の偉業と理想の全歴史をシンボリックに表現しているものが自分の手の中にあっても、それほど感動はしないと思うけど。

でも、どれだけ感動的でも140ドルはどうかな。しかも300名限定だそうだ。Peeleによると、手縫いをやめたらもっと安くできるってよ。また、アウトドア製品や消費者向け電子製品の企業と提携して、それらの製品向けのデザインを提供する手もある。コンテンツはほとんどパブリックドメインだから、著作権の問題はないけどね。Peeleが主張するのは、この製品そのものが強力な人気キャラクターになると、物真似製品が出てこれなくなるのだそうだ。

Peeleによると、これまでもらった大きな批判は、西欧中心でありすぎること(マハーバーラタや孔子の著作など少数の例外はある)。彼によれば、パブリックドメインでしかもオンラインで入手できるものばかりだから、どうしてもそうなりがちだ。しかし、今後は拡張していきたい、と。パスワード入力を要するWebサイトも構築中なので、このデジタル合本を買った人は、内容をオンラインで読める。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))