講義内容がよく理解できないとき手を上げずに教師の注目を促すUnderstoodit

大学の教室における“クリッカー(clicker, 応答器)”の利用が、ここ数年で急増している。教師が問題や質問を言うと、学生はその小さな装置を使ってリアルタイムで応じる。しかし、トロントのデベロッパLiam Kaufmanは考えた。学生たちが今混乱しているかどうかが教師に分かる簡単なアプリケーションがあれば、学習効果を大きく上げることができるだろう。要するに学生たちは、よく分からないことがあっても、手を上げて教授たちに質問することを、ためらってしまうのだ。大きな講義室などではとくに。Kaufmanが作ったUnderstooditは、そんな学生たちに、自分の不安をひそかに伝える方法を与える。
学生たちは講義中に、自分の携帯やタブレット、ラップトップなどを使って教師に、今の講義内容が「よく分からない」、「よく理解できた」など自分の状態を伝える。教師はそのデータをリアルタイムで見て、話し方などを臨機応変に変えていく。このアプリでは、分からないと伝えた学生の名前などは分からないから、学生は臆さずに自分の不安な状態を伝えることができる。
Kaufmanによれば、彼自身がトロント大学でコンピュータ科学を勉強しているときに、このアプリケーションのアイデアを思いついた。作ったプロトタイプを、コンピュータ科学の初年度のクラスでテストした。さらにその後2か月かけてアプリケーションに磨きをかけ、デザイナーの参加を求めてユーザフレンドリなUIを作った。
Understooditは今、招待制のみだ。使ってみたいと思った教育関係者は、ベータへの招待をここで申請できる。この夏の終わりには、一般公開される予定だ。


