個々のサイト専用のきめ細かな検索機能を提供するSwiftype, Y Combinatorを卒業してロンチへ

テク系ブログの世界に4年あまりいるが、自分のサイトの検索機能に満足しているブロガーに会ったことはまだ一度もない。評価は“ひどい”から“使えることは使える”までさまざまだが、“良い”はない。ぼくの場合はいつも、Googleで検索した方が簡単だと感じている。
ScribdにいたMatt RileyとQuin Hoxieも、同じ問題を感じていたのだろう。二人はScribdを辞めて、Webサイト用のもっと良い検索エンジンを作り、それをSwiftypeと名付けた。同社はY Combinatorのこの前のクラスの卒業生で、今日(米国時間5/8)ロンチする。
Swiftypeは、これまでの検索エンジンに比べてどこが良いのか? RileyとHoxieが筆頭に挙げるのは、Googleのサイト検索がGoogleのグローバルなランキングとフィルタリングを使っているのに対して、Swiftypeは“個々のWebサイトに合ったPageRankアルゴリズムを使う”。そのWebサイト上の重要なシグナルを見つけて、それらに合わせてコンテンツの並び順を決めるのだ。たとえばサイトのフロントページからリンクされているものは、重要性が高いと判断する。
また検索にSwiftypeを使うユーザサイトは、個々のアイテムに[重要][重要でない]のマーキングができる。そこでたとえば、優れた記事や人気の高い記事、スポンサーが今やっているキャンペーンに関連したコンテンツなどに重要マークを付ける、といったことができる。そのほかSwiftypeは、コンテンツのランク付けをコントロールするための一連のタグをパブリッシャーに提供する。
そのほか、アクセス分析や、検索ワードをタイプするときの自動補完機能もある。
RileyとHoxieは、検索エンジンをサイトに合わせてカスタマイズするやり方を見せてくれた。まず、SwiftypeにサイトのURLを教えてやる。するとSwiftypeはそのサイトを複数回クロールして、結果の調整を行う。そして次はユーザ自身がランキングを微調整し、検索結果ページのレイアウトを選び、そして自分のサイトに少々のコードを加える(Swiftypeは、本誌のMG SieglerのブログParisLemonに見られるように、Tumblrとの相性が良いようだ)。プロセスはこれだけだから、パブリッシャーが特別な技術知識や能力を持っている必要はない。この点が、そのほかの検索製品やオープンソースのライブラリと比べて、Swiftypeの利点だろう。また十分な技術能力のある人は、SwiftypeのAPIにアクセスして細かいコントロールができる。
Swiftypeはこれまでのベータの間、Twilio、TwitchTV、Parse、Listia、Fastlyなどが使ってきた。いずれも高度な技術力のあるサイトだから、検索も自作できるはずだが、しかしRileyによれば、検索は“彼らの得意分野ではないから”、むしろSwiftypeのような“超簡単な”サービスを気に入っているのだ、と。


