クラウドソーシング字幕作成プラットフォームを提供するAmara、MozillaおよびKnight Foundationから100万ドルを調達

amara-logo-lgビデオコンテンツのパブリッシャーであれば、世界中の人にビデオを見てもらいたいと考えるのが普通だろう。こうしたときに問題になるのは言葉の問題だ。多言語の字幕などを用意するのは時間も金もかかる作業となってしまう。しかし翻訳してくれるボランティアがいるとしたらどうだろう。ビデオを多言語化する有力な方法のひとつは、クラウドソーシングによる字幕作成だとして、翻訳サービスを手がけるAmaraがMozillaおよびJohn S. and James L. Knight Foundationから100万ドルの資金を調達した。

Amaraは以前の名前をUniversal Subtitlesと言い、ビデオのトランスクリプションないし翻訳をクラウドソーシングで行うための、オープンソース・プラットフォームを開発していた。このプラットフォームを用いて、ボランティアたちは170000本以上のビデオの翻訳をして字幕を作成してきた。たとえばオバマ大統領のスーダンへのメッセージやKONY 2012もプロダクトを利用した成果物で、4日間のうちに35ヶ国語に翻訳されている。

今回調達した資金を使って、Amaraはエンタープライズ版のプラットフォームを提供することにしている。導入した企業は、企業内での翻訳字幕作成作業にも、あるいは外部のボランティアを活用する翻訳作業にも同プラットフォームを利用できるようになる。Amaraの共同ファウンダー兼エグゼクティブ・ディレクターのNicholas Revilleによれば、APIも用意して、導入企業のコンテンツ管理システムや公開ワークフローに容易に組み込めるようにしていくそうだ。

ちなみにAmaraは現在もメジャーパブリッシャーと取り引きを行なっている。たとえばニュース分野で言えばPBS NewsHourやAl Jazeeraなどだ。また教育分野でもKhan Academyなどと連携して、コンテンツの国際対応を進めている。

Amaraのプラットフォームで行うのはコンテンツの国際化ということだが、オンラインビデオに国際版の字幕を付けることには他のメリットもある。すなわち国際版字幕を付すことによりSEOスコアがあがり、また聴覚に障害のある人もコンテンツを利用することができるようになる。また連邦議会は昨年、オンラインビデオを提供するパブリッシャーは、ビデオに字幕を付すようにしなければならないという法案を通過させている。これによりパブリッシャーは字幕を付すためのツールなどが必要になってくるわけで、Amanaとしてもこれをビジネス的好機と捉えているわけだ。

Amaraは当初、オープンソースプロジェクトであるParticipatory Culture Foundationの一部として発足した。現在は社員約20名を抱え、来月中には提携企業を少なくとも10社増やして活動の幅を広げようと狙っている。

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(翻訳:Maeda, H)