ドコモが伊モバイルプラットフォーム企業に対しTOB、最大240億円規模で

Buongiorno logo

NTTドコモは5月14日、海外市場のコンテンツ事業基盤の成長戦略で新しい動きをみせた。イタリアのモバイルコンテンツ企業Buongiornoに対する株式公開買付けを実施すると発表したのだ。最大240億円規模の買い付けになる。

ドコモの発表によると、買付けはドイツの子会社を通じて行われる。株式の20%を保有するMaruo del Rioからは賛同を得ているという。買付けが成立すれば、Buongiornoはドコモの子会社になる。

ドコモが欧州市場に打って出るのは初めてではない。しばらく動きはなかったが、まだ市場がiPhoneやAndroidを知らなかった10年前には、iモード方式のモバイルコンテンツサービスを仏企業と共同で欧州で展開していた。

だが、モバイルコンテンツ市場のルールセッターが通信事業者から端末メーカーにかわり、ドコモのこのビジネスは成功しなかった。その後、LTE用途チップセット開発のジョイントベンチャーをサムスンなどと手掛けたが、4月に終焉を迎えた。また、フランステレコム傘下のオレンジとシャープの3D端末「AQUOS PHONE SH80F」を市場投入したが、これも成功したとは言えない。

今回の公開買付けは、現地市場のパートナーや複数国で展開するパートナーを相手にビジネスモデルの横展開を進めるのがねらいだろう。

Buongiornoはこの分野では比較的古い企業で、創業は1999年、848人の従業員を抱えている。しかも黒字企業だ。2011年12月期の売上高は2億2860万ユーロ(245億2000万円)、営業利益は700万ユーロ(7億5000万円)だ。

Buongiornoはゲームや壁紙、着信音などのコンテンツ配信と、モバイル決済サービスなどのプラットフォーム事業を行っている。同社によると顧客規模は57か国20億人におよぶ。

ドコモの公開買付けはイタリア証券取引所の承認を受け次第開始され、受付開始から25取引日で行われる予定だ。

[原文へ]

(翻訳:AOL翻訳編集部)