アマチュアでも簡単に対話的eブックを制作出版できるMoglueプラットホーム

多彩なコンテンツを盛り込んだ対話的なeブックを、プログラミングのスキルや配布〜流通能力のない人でも制作発行できるようにしたい…ニューヨークとソウルにまたがるMoglueが挑戦したのは、この問題へのソリューションだ。この、TechCrunch Disrupt Beijingのファイナリストは、二つのプロダクトを提供する。デスクトップアプリMoglueBuilderと、iOS上のeブックストアMoglueBooksだ。前者を使って対話的eブックの制作発行を行い、後者では一般ユーザがそのコンテンツを閲覧できる。
MoglueBuilder(WindowsとMac用をここからダウンロード)は、数週間前から公開ベータに入り、世界中の2万名以上のクリエイターたちがダウンロードしたという。ロンチしたばかりの最新バージョンでは、オーサーとアーチストがドラッグ&ドロップ方式のUIを使って対話的なeブックを作れる。それらは直接、MoglueBooksへパブリッシュでき、オーディエンスに到達できる。プログラミングは不要だ。
Moglueは現在、子ども向けの本に力を入れている。しかしプラットホーム自体は、あらゆる種類の対話的コンテンツ作りに適している。
挿絵や背景画、エフェクト、サウンド、アニメーションなども可能だ。たとえば子ども向けの本に登場する鳥は、空中に飛び上がることができ、読者が指で触れると鳴く。子どもがとても喜びそうな仕掛けだ。
どの要素もプロパティエディタでカスタマイズでき、たとえばさきほどの鳥なら、どのページで触ったらどの高さまで飛ぶ、なんてことまで指定できる。また、録音しておいた音声を任意のページに加えることができるから、その本を本自身が子どものために読む、ということも可能。子どもはその音声を聞きながら、いろんな対話的要素と対話できる。そのほかMoglueBuilderには、後からeブックに加えられるバックグラウンド音楽など、細かい仕掛けがいろいろある。
Moglueを使うと、アマチュアでもきれいで音も良い対話的eブック作れる。MoglueBooksのiOSアプリには11のサンプルがある。クリエイターがeブックを出版する先も、MoglueBooksストアだ。サンプルとして提供されているピノキオ、赤ずきん、ヘンゼルとグレーテルなどは、向こう4週間は無料だ。
また、これからMoglueBooksへ発行するeブックは、やはり向こう4週間は無料にしなければならない。さきほどのサンプルの場合と同じく、それは立ち上げに勢いを付けるための措置だ。最初の4週間が終われば、オーサーは自由に値段を決められる。
また今年の夏までは、MoglueBuilderのユーザがMoglueBooksにeブックをパブリッシュするのも無料だ(料金などの詳細はここに)。
MoglueのCEOで23歳のTaewoo Kimによると、eブックの出版はApp Storeに直接行うことも可能(オーサー自身のデベロッパアカウントで)。さらに夏以降は、MoglueBuilderから直接、eブックを個々のアプリとしてGoogle PlayやAmazonのApp Storeにパブリッシュできる(同時期にMoglueBooks for Androidも展開される)。
同社は先月、韓国の投資家たちから約45万ドルの資金を調達し、さらにその前は2010年10月に54万ドルのシードラウンドを終えている。さらにこの4月には、韓国最大の書店(オフライン+オンライン)Kyoboから、同社のeブックを提供できることになった。
Kyoboが韓国国内の市場をカバーし、同社自身は対話的eブックのグローバル展開をねらう。たとえば今後は、子ども向けだけでなく、教育関連、マニュアル、視覚的小説(ヴィジュアルノヴェル)、などなどへの拡張も考えている。






