ピーナッツバターマニフェストで知られる元ヤフー幹部が古巣を語った:TechCrunch Disrupt NYC

オンラインストレージサービスYouSendItの最高経営責任者(CEO)になったばかりのBrad Garlinghouseがニューヨークで開催中のTechCrunch Disrupt NYカンファレンスに登壇した。彼はかつてYahoo!のシニアバイスプレジデントだった。Yahoo!は最近、保有していたAlibabaの株式約70億ドル分以上を売却すると発表して話題になった。
「Yahoo!は多額の現金を保有している。やりたいことはなんでもできる」と彼は言う。彼は、Yahoo!のホームページだけでも検索と広告の収益で10億ドル以上の価値があるとみている。起業家的センスのある若いリーダー人材を確保するために新興企業の買収を積極的に手がけるべきだとGarlinghouseは指摘する。その彼が買収候補として最有力と考えているのがFlipboardとGravityだ。余談だが、Garlinghouseは「ピーナッツバターマニフェスト」を書いた役員でもある。
(FlipboardのCEOである)Mike MuCueはリーダーとしてYahoo!のカルチャーになじむ人材だろうという。他方、Gravityを買収するとコンテンツのパーソナライズ化を進めやすくなる。パーソナライズ化はFacebookではかなり深いレベルで進められているが、Yahoo!ホームページでは十分に行われていない。実際、Yahoo!はすでにニュースリーダーアプリを手がける企業をいくつか物色したこともある。例えばScribdのiOS向けニュースアグリゲーションアプリFloatを200万~800万ドルで買収しようとしたことがあったが交渉を途中で断念した。だが、個々の製品ではなくリーダーシップと才能のある人材を手に入れることに注力しろというのがGarlinghouseの主張だ。
Garlinghouseは、Yahoo!が完全に終わったとは思っていないとも言っている。「逆張りだね」と。また、「1996年にはビジネスウィーク誌があるアメリカンアイコンの死という表紙で出したことがあったが、その真ん中にはApple Computer(当時)のロゴが書かれていた。Appleは今や世界で最も企業価値の高い会社だ。そういうことだよ」と述べた。
Garlinghouseの順張りの見方も紹介すると、前CEO Scott Thompsonの経歴詐称問題で経営陣のとった対応は正しかった、取締役会に選択の余地はなかったとの見解だった。
暫定CEOのRoss Levinsohnについては、Alibaba株式売却の手際がよく、一定の信頼をおけると述べた。過去2~3人のCEOができなかったことを1週間でやったと評価した。
TechCrunch Disruptの壇上でGarlinghouseの聞き手役を務めたMichael Arringtonは、Garlinghouseが現在手がけているYouSendItが、同様のサービスで企業利用を想定しているDropboxやBox.netとどう戦うのかを聞いた。Garlinghouseはこれに対し、DropboxもBox.netも企業価値評価が高いことが発展の阻害要因になることもありうると述べた(YouSendItの最近のバリュエーションは教えてくれなかったが)。
「莫大な現金を生み出す過程ではいろんな課題が生まれる」とGarlinghouseは言った。「オプションの評価額は40億ドルになり、さらに投資家は2倍、3倍のリターンを求める。どれだけの企業に100億ドルの買収をやってのける余力があるだろうか。100億ドルを払うのではなく、自分で作る側なのだ」と語った。
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(翻訳:AOL翻訳編集部)



