iPhoneとセンサーとLED内蔵の練習用ギターgTarで初心者も進歩がはやい

今年のTC Disrupt New York Cityに登場したgTarは、まさにdisrupt(破壊的革新)だ。難しい楽器として悪名高いギターに、その胴体にiPhoneを埋め込むことによって、練習をものすごくやりやすくしてくれるのだ。同社によると、これまでのギター練習アプリはギター習熟の難しさを一段階楽にしてくれるだけだったが、gTarでは一挙に三段階楽になるそうだ。iPhoneという頭脳を持ったことによって同社の450ドルのギターは、ユーザにギターという楽器の一から十までをもれなく教えてくれる。
同社はKickstarterで10万ドルの資金を募集しているが、今日(米国時間5/21)はDisruptのステージを一瞬、音楽のステージに変え、デモを行った。それを見たかぎりでは、彼らの自慢は誇大宣伝ではなさそうだ。〔関連記事。日本時間22日お昼の12時現在、Kickstarterでは目標の10万ドル近くがすでに集まっている。〕
ギターのボディにiPhoneをドッキングし、アプリをロードする。するとネックのフレットボードに並んでいる対話的なLEDが点灯する。初心者モードでは教習アプリと並行してユーザに弾くべき弦を教える。中級モードでは、ユーザはフレットと複数の弦を使う。そしてSmart Play機能をonにしておくと、正しい弦を弾いたときしか音が出ない。
ふつうのギターのようにピックアップが弦の振動を拾うのではなく、複数のセンサーが並んでいるので、今正しい弦が正しい音程(フレット)で弾かれたかを判定できる。上達したら本来の楽器としての演奏ができ、Free PlayモードではiPhoneのおかげでいろんな楽器の音を出せる。
gTarはどうやら、ギターという古い楽器の古い世界に、革新をもたらしたようだ。それはDisrupt NYCで光っただけでなく、Guitar Heroの世代にも大歓迎されそうだ。
審査員Q&A
q: アマチュアのちょっとした遊びを志向しているのか、それとも、本格的なプロのレベルまで習熟できることを想定しているのか?
a: ギター演奏の基礎を学ぶための製品だと思います。本体も弦もすべて
本物ですから、本当のギターによる本当の練習ができます。
ですから、最終的にはもちろん、プロのレベルを修得するための練習も、本機でできます。本物のギターならプロの練習ももちろんできる、という意味では本機もまさに本物のギターです。
q: 速さやリズムはどう処理するの?
a: アプリは正確に曲のテンポで進行します。進行は、ディスプレイ画面で分かります。いわゆるMVCタイプのソリューションです。機能は、今日デモで見ていただいたよりも、もっともっと幅広いです。
q: ユーザ自身が曲を持ち込める/作れるの?
a: コンテントはうち独自のプラットホームで作ってうちのクラウドから提供します。ユーザはそのことを、ほとんど意識しません。ですからiTunesの曲をそのまま使うことはできません。でもそれはユーザにとっては大きな問題ですから、今では1曲約30分かけて、うちのプラットホーム用に変換できるようにしています。
q: スピーカーは内蔵?
a: ギターの胴の空洞のおかげで、iPhoneの音がやや増幅されます。ヘッドフォンも、使えるようにします。でも、Marshallのアンプでも鳴らせますよ。
q: 大量生産したらいくらぐらいにできそう?
a: 今はKickstarterから450ドルで提供しています。製造は中国のパートナーですが、優秀です。これまでの半年で、中国に3か月いました。今すでに、クリーンな無駄のない作り方をしてると思います。
Kickstarterで資金を募ると、どれぐらいの人が買いそうかも分かります。ハードウェアビジネスについては、まだまだ勉強が必要ですね。




