人は多重人格なのがむしろふつう, と主張する分裂型ソーシャルネットワークHmmm

あなたは、友だちといるとおふざけ屋で、同僚と一緒だとまじめぶり、親の前ではひたすら良い子だ。そこでこれからは、Hmmmを利用すると、あなたのそれぞれ異なるパーソナリティに合った集団と個別におつきあいできる。今日(米国時間5/22)ロンチするこのモバイルアプリは、そうやって、あなたがどんな場面でも、ほんとうのあなた自身であれることを、支援するのだ。
FacebookのフレンドリストやGoogleのサークルでは、選択的共有をするのが難しい。みんな、そのことは自覚している。だからそのスキをついてPathのようなアプリが登場し、親友たちだけのミニSNSを作らせてくれるが、でもむしろ、彼ら向きではないメッセージなどを投稿したいことがある。たとえばあなたのご両親は、Pathのネットワークにいないだろう。ところがHmmmでは、自分の多重人格を自由に作れる。FacebookやHmmm独自のフレンドをあらかじめ仕分け分類しておき、それぞれに、自分の別の人格を対応させるのだ。さらにHmmmは、たとえばあなたがグループBの人たちとある映画の話題を共有したとき、彼らがネガティブな反応(“あれはおもしろくないよ!”など)をしたときには通知してくれる(この機能は近く実装予定)。
HmmmはSol StudiosがTechCrunch Disrupt New Yorkでロンチしたアプリだ。今はiOSアプリだけだが、2週間後にはAndroidバージョンも出る。
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Hmmmの協同ファウンダArchana Patchirajanは曰く、“私は娘でもあり学生でもあり協同ファウンダでもある。そのそれぞれでニックネームも違うし、つきあうソーシャルグループも違う。自分のプロフィールがたった一つしかないのは、不合理である。ユーザが現実生活と同じく、自由に柔軟に、自分を多面的に表現できるプラットホームを、作りたいと思った”。
Hmmmでは、共有対象の集団と共有するコンテンツの両方をコントロールできる。共有するものは、活動、感情、場所、音楽、写真などのカテゴリー で分類できるだけでなく、感情なら“ハッピーである”、“とてもためになった”、活動なら“仕事”、“お祝い”などのタグを付けられる。次のバージョンで実装される推論エンジンにより、対象グループ別に投稿を自動仕分けできるようになる。たとえば、Aさんは今あなたと同じ店でショッピングをしている、とか、あなたが夢中になっているXに対してBさんは退屈している、といった状況別の対応もできるようになる。


HmmmをFacebookにかぶせる層として利用することもできる。このアプリは、Facebookへの投稿をHmmmの多重人格(の各対象グループ)に仕分けできる。また、HmmmからFacebookにコメントや[Like]をポストすることもできる。
まだ自己資金だけのSol Studiosは、スポンサー付きストーリーのようなソーシャル広告をHmmmの収益源にしたいと考えている。お店やレコード会社や消費者製品のメーカーなどは、ユーザの投稿中に名前等が出ることに対して、お金を払うだろう。最初はスポンサー付きのゲーム化を考えていたが、ぼくは、それをやるとアプリがごたごたして使いづらくなるからやめたほうがいい、とアドバイスした。
DisruptでPatchirajanは、Q&Aに答えて曰く、Hmmmはユーザのコネクション数を制限しない(Pathは150までだ)。彼女は、Hmmmが成功すると信ずる理由として、既存の競合/類似製品による小グループ共有は、“とっても不自然だから”、と言った。Hmmmという変わった名前については、人が何かを言おうとするとき、いきなり言うのではなく、相手や状況を見て一瞬考え込むときには、必ず“Hmmm”(「うーん」)と言うから、と命名の理由を述べた。
Hmmmの最大の課題は、人やコンテンツを仕分け分類することが、ユーザにとって負担にならないようにすることだ。カテゴリー分類やタグ付けなども、ユーザは面倒と感ずるかもしれない。Pathではほとんど何も考えずに共有できるが、対照的にHmmmにおける作業は、ちょいと厄介かもしれない。でも、自分の人格の多重性とか、そのそれぞれに伴うプライバシーを真剣に考える人は、Hmmmを検討したくなるだろう。


