Nuanceがスマホ/タブレット用のボイスキーDragon IDを提供(ただしOEMのみ)

音声認識の大手Nuanceは、このところモバイルへの進出に積極的だ。昨年はVlingoを買収して、その音声コマンドアプリDragon Go!をiOSとAndroidの両プラットホームに提供した。
同社の最新のモバイル製品Dragon IDは、それとはやや違う。音声を認識し、その音声が正規のユーザのものだったら、デバイスをアンロックするのだ。
しかもDragon IDは相当な多国語対応で、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、中国語、日本語、そして韓国語を認識する。これらの言語のどれかで“こんにちはドラゴン”と話しかけると、その人の携帯がアンロックされ、使える状態になる。
しかし下に埋め込んだデモビデオを見ると、実際は少々複雑なようだ。音声でユーザ本人を同定する機能のほかに、会議に遅刻しそうだったら教えてくれたり、Angry Birdsをプレイしていたらユーザをからかったりなど、インテリジェントアシスタントの機能もあるらしい。
Dragon IDは将来、音声コマンドDragon Go!と統合されるらしいのだが、まだ現状ではそれは未完成だ。さらにDragon IDは同一デバイスの複数ユーザを管理できるようだが、しかし実際の製品(携帯やタブレット)がまだそれをサポートしていない。Dragon IDをまだ一般消費者がダウンロードできない理由は、このような一連の未完成状況と関係ありそうだ。
声紋による本人同定は、まあとりあえず、おもしろいことはおもしろいが、でもDragon IDの提供のされ方は、少なくとも当面はOEM製品としてのみだ。しかしその提供企業名等は、公表されていない。Androidやそのほかのプラットホームでも使える、とNuanceは言っているけど、“そのほか”ってどこだろう? Appleは当然だめだろうが、NuanceはPCをほのめかしているから、MicrosoftはそのOEMの一端に連なるのかもしれない。


