Quirky、センサー完備の未来派「電脳ミルク入れ」を発表

milkmaid15月初めから、QuirkyとGEは、日常生活用品をソフトウェアでお利口にするアイデアを募集するコンテストを開催していた。

コンテストで優勝したのは(少々意外だったが)「電脳ミルク入れ」だった。ミルクが悪くなったり、残りが少なくなったときに利用者に通知する仕組みをもったものだ。大方の予想とはずいぶんはずれたアイデアが優勝ということになったが、ともかくQuirkyはプロダクトを作って見せてくれた。名前を「Milkmaid」という。

プロダクトのできはどうか。実はこれがなかなかのものなのだ。

Milkmaidの仕組みを記しておこう。まずミルクを容器に入れる(現在のところ、容量は1クオートとなっている)。容器底面に内蔵されたpHおよび温度センサーが定期的に数値を取得して、その情報を付属の台に送る。

実はこの白い台座(SmartBaseと呼ぶのだそうだ)こそが、このプロダクトでもっとも面白いパーツになっている。pHセンサーからの情報を受け取ると、ミルクのpH濃度に応じて前面のLEDを緑からオレンジ色に徐々に変化させる。このSmartBaseには重量系も内蔵されており、ミルクの残量も計測するようになっている。またGSM無線モジュール、アンテナ、SIMカード、ずっしりとした充電池なども内蔵していてシステムとしての機能を可能としている。

たとえば重さが閾値以下になったり、あるいはpH濃度が規定以上に高くなると、利用者の電話にテキストメッセージを送り、新しいミルクを買うように促すという仕組みだ。

最終的にはミルクの状況を随時ワイヤレスで確認できるようなシステムになる予定だ。確認できるようにするのは温度、悪くなる日付、ミルクの残量などといったところだ。またミルクの状況に応じた使い方についての情報も提供できるようにする予定(悪くなったミルクの使い道なんてのがあるのだろうか)。さらにスーパーマーケットになど出かけないんだという人のために、オンラインで受け付けているコンビニにオーダーする仕組みも搭載する。

ミルクを飲むだけで、あとはすべておまかせ、というシステムができるわけだ。

Quirkyは、サンフランシスコで行われるMaker Faireにいろいろと変わった仕組みないしデザインのプロダクトを出品する。プロダクトにはQuirkyファンからの声も種々反映されているようだ。QuirkyのデザインチームメンバーのJess Fuglerによると、Milkmaidのインダストリアルデザインはほぼ社内で行ったものの、テキストメッセージの送信機能や、さまざまな仕組みを台座の方に埋め込むことなどは、ファンからの助言により検討されたものなのだそうだ。

こうしたスタンスで物事を進めていくのがQuirkyのやり方だ。まずデザインとエンジニアリング部門で、実際に動作するプロトタイプを作成する。そしてQuirky製品の利用者を巻き込んで、Milkmaidを実際に販売した場合、いくらくらいなら購入するのか、あるいはそもそも買うつもりなど全くないのかなどを検討していく。Milkmaidの先行きが明るいと判断されれば、現実的な値段がついて販売されることになる。そこからまた、未来に通じるような思いを体現する、クラウドソーシングによるプロダクトなどが出てくるようになれば面白い。

[原文へ]

(翻訳:Maeda, H)