Apple iOSとAndroidのエコシステムを比較する―開発されるアプリ数の比率は依然2対1

モバイル分析サービスを提供するFlurryは自社のツールが対象としている18万5000のアプリと1億台のデバイスから収集したデータを元にiOSとAndroidのエコシステムを比較したレポートを発表した。 これによると、たとえば、デベロッパーの開発するアプリの数の比率はiOSとAndroidで2対1だという。この比率は前四半期からほとんど変わっていない。ただし去年のクリスマス・シーズンを含む四半期にはiOS向けアプリ数は急上昇した(クリスマス当日だけで2億5000万回のアプリのダウンロードがあったほど盛況だった)。

iOSが引き続き優位を保っている理由は、収益化の機会が大きいこと、断片化が少ないないことの2点が大きい。

「AndroidはiOSに比べて利益が少なく手間がかかる。それが新しいアプリの7割がiOS向けである理由だと思う」とFlurryのマーケティング担当副社長Peter Faragoはブログに書いている。

実際、断片化はAndroidにとって依然頭痛の種だ。iOSの場合、デベロッパーが考慮しなければならないのは4S、4、3G、3GSだけだ。しかしAndroidの場合は少なくとも数十の機種に対応させる必要がある。もしさらに完璧を期そうとすればその数は数百に跳ね上がる!

しかもFlurryによれば、Samsung Galaxy S IIとSamsung Galaxy Aceを除いてどの機種も世界市場で7%以上のシェアを持っていない。

またAndroidのバージョン問題も深刻だ。最新のIce Cream Sandwich版はまだ7%の端末にしか普及していない。シェアが最大なのはGingerbreadで、これはもうリリースされてから1年以上経っている。Faragoによれば、大半のAndroidユーザーは2世代ないし3”世代前のAndroidを使っていることになる。

Google自身がモニタしたバージョン別シェアは次のとおりだ。

次に収益化の問題がある。デベロッパーにとってはiOSの1ドルに対してAndroidは24セントしか収入を得られない。Flurryが発表したこのグラフはしばらく前のものだが、その後も状況はあまり変わっていない。

この格差が生じている理由はよく知られている。まずGoogleの支払いシステムはAppleのものほど整備されていない。またデータベースに登録された顧客数でもAppleの方が圧倒的に多い。Appleは10年以上前からiTunesを通じて顧客のクレジットカード情報の収集を続けており、登録者数は2億5000万人にも上る。Googleが以前に発表した支払いシステムのGoogle Checkoutは大成功とはいいがたく、Android向け支払いシステムでは事実上新規まきなおしを余儀なくされた。ただGoogleは現在も支払いシステムの改良に努めており、最近もアプリ内から定期購読支払いを受けられる機能を追加している。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)