ますます広告偏重になってきたGoogle検索ページを競合サイトNextagが非難

比較ショッピングのNextagとそのCEO Jeffrey Katzが、Googleたたきの先陣に立って、その独占、地位の濫用、悪質な競争排除を非難している。今日(米国時間6/8) Wall Street Journalが掲載したKatzのオピニオン記事は、Googleが検索結果のページで自社製品を宣伝するのみならず、Googleに金を払っている企業を結果の上位に置くことによってユーザを裏切っている、と告発している。こういう場合のGoogleの対応は、もはやワンパターン的になっているが、同社はただちに、詳細で手厳しい反論を発表した。その中で技術担当SVP Amit Singhalは、“インターネット上のユーザの選択肢は今、かつてなかったほどに多様化している”〔==Googleは検索を独占していない〕と主張している。
Googleは、Google Shoppingを立ち上げ、さらに先月は有料の製品リスト広告を導入したことによって、Katzのような人たちの逆鱗に触れた。製品リスト広告(product listing ads)は要するに製品の画像と価格の入った広告で、これまでの、検索結果ページのトップを飾るAdWordによるテキスト広告の、真下に出る。Katzはこのサービスをとくに名指ししてはいないが、彼の言い分: “広告主が検索結果ページの良い場所をもらうのはどんな場合か、検索結果ページのどこからどこまでがGoogleに任意権のある私有財産なのか、Googleは詳細かつ明確に公表すべきである”は、製品リスト広告の、それを知らなかった人にとっての異様さ…通常の検索結果だと思って見ると異様だ…を指しているものと思われる。
これに対するGoogleの答えは: “広告が“自然な”検索の結果を左右することはないし、広告には、それらが広告であることを明記している”。
Katzはさらに、“Googleがわれわれのような競合他社を排除するためにアルゴリズムに変更を加えた場合には、そのことがすぐに分かる”と主張しているが、Googleはこれに応じて“弊社はユーザの便宜のために検索を構築しているのであり、特定のWebサイトの利益不利益のために構築したことはない”。Singhalは、競合他社を害するためにアルゴリズムを変えることはない、と強調している。それを聞いて、はいそうですか、と引き下がることのできないKatzは、“Googleは真の検索サイトから商用サイトに変身した。その商用サイトの検索アルゴリズムは、Googleの製品とサービスを優遇し、また多くの広告費を支出している企業を優遇している”、と自説を続ける。
KatzはEUの競争担当委員Joaquín Almuniaに、助言している。Googleは来月彼に、反トラスト嫌疑に関して申し開きをしなければならない。そのAlmuniaに対してKatzは、Googleには透明性を求めるべきである、とくに、広告主が検索結果中で好位置を得るのはどんな場合か、そして、検索結果ページのどこからどこまでがGoogleに任意権のあるGoogleの私財なのか、について、と、問題の見方のヒントを与えている(なぜかGoogleは、この件については何も答えていない)。
Google曰く: “うちの結果が気に入らなければ、Bing、Yahoo、DuckDuckGo、さらにGoogle Minus Googleなどを使えばよい。”
Katzはまた、Googleはその広告偏重を改めるべきであり、“検索結果ページに出る広告の量や、逆にユーザが望むタイプのサービスを、ユーザ自身が指定できるようにすべき”、と述べている。これに対するGoogleの答えは、ずばり一言: “ユーザが弊社の結果を気に入らなければ、BingやYahooやDuckDuckGo、それにGoogle Minus Googleなど、検索サイトはほかにいくらでもある”。
ただし、Katzの最後の意見は、なんだかよく分からない: “Googleはすべての企業に広告機会への平等なアクセスを与えるべきであり、この件で競合他社を不利に扱うべきでない”。Googleの広告システムは一種のオークションだから、特定企業が人為的に不利に扱われることはない、と思うのだが(Katzのこの言い分がよく理解できる方は、コメントで教えていただきたい)。
Googleが独占企業のように振る舞い、競合他社を不公平に扱っているという話題は、議論する価値があるだろう。でも、Katzの今日のオピニオン記事が、この問題への新しい視点を提供した、とは思えない。明らかにKatzは、前の検索エンジンにおける結果の順位に戻せ、と言っているのだ。言い換えると、Googleの独占云々ではなく、Katzの会社の利益の問題。



