アメリカの高齢者のインターネット利用動向…傾向は青壮年層とさほど変わらず

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本誌も、高齢者向けのスタートアップに出会うことはめったにないが、でも最新の調査Forrester Researchは、65歳以上のいわゆる高齢者は意外とインターネットをよく利用しており、技術知識もある、と結論している。この層の人口は3000万人あまり(アメリカ合衆国)で、その60%約2000万人がインターネットを利用して友だちや家族とコミュニケーションし、人生を楽しんでいる。

インターネットを利用している高齢者(以下‘iシニア’と略記)は携帯電話もよく利用しているが、ただし用途はほとんど電話だけだ。携帯でインターネットにアクセスしている人はiシニア層のわずか22%で、モバイルのアプリを常用している者は7%だ。

iシニアたちはWeb上で何をしているのか? 実はそれは、われわれとあまり変わりがない。90%以上がメールを使い、59%が過去3か月内に何かを買ったことがあり、49%がFacebookのアカウントを持ち、46%が(主にメールで)写真を送受している。ゲームをしている人は、44%だ。iシニアの60%近くが携帯以外にデジカメを持ち、76%がプリンタを保有している。

これらの数字からは、写真共有のようなやや高度な、あるいは新しいタイプのモバイル/Webアプリケーションは、今後高齢者向けの使いやすい製品に商機がある、と言えそうだ。

しかし気になるのは、iシニアとインターネット無関心シニアとのあいだの意識の落差だ。高齢者の、インターネットする/しないの違いともっとも相関性の高い層属性は、合衆国の一般人口の場合と同じで、所得額と学歴だ。つまり高等教育を受けて所得の高い人ほど、インターネットをよく利用している、ということ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))