Siriの天敵Eviが再び攻勢に: Wolfram AlphaからBerkowitzをCEOに迎えて合衆国に進出

昨日(米国時間6/11)のAppleの、Siriのアップグレードに関する発表は何を意味していたのか? 明らかにSiriは今や、同社の戦略の中核であり、iOSとのより深い統合により重要性を増している。しかし音声によるQ&Aやアクションの重要性を理解している企業はほかにも多いし、Android上にもVlingoなど類似の試みがある。でも今現在、Siriに対抗しうるアプリといえばEviだろう。Eviは、1月の終わりにロンチするやいなやたちまち、App Storeから下ろすとAppleから脅された。結局残ることにはなったが、Eviはその後iOSだけでなくAndroidにも登場し、そして本日は、数々の新しい動きを発表した。
まず、数字。1月のロンチ以降Eviは、両プラットホームで計100万ダウンロードされ、瞬間風速としては合衆国とイギリスでiTunesのトップに躍り出たこともある。
Eviを作った検索エンジンメーカーTrue Knowledgeは、今では社名までEviに変えてしまい、消費者志向の姿勢をより明確にした。True Knowledgeのサイト(今ではwww.evi.com)は今、400万のユーザにサービスを提供し、利用項数は各月1000万を超える。
Eviは、合衆国進出に備えて大物をスカウトした。それは、シリコンバレーで複数のスタートアップを次々と興してきた起業家Barak Berkowitz、最近まではWolfram Alphaの常務取締役でブログ界の初期のリーダーSix ApartのCEOでもあった。その彼がEviのCEOになり、バレーの中心都市パロアルトから遠く英国企業の指揮を執る。
BerkowitzはAppleで消費者マーケティングを担当したこともあり、またAdvanced Technology Groupでデジタルパーソナルアシスタントの開発を手がけ、それがのちにGeneral Magicになった。彼が協同ファウンダ兼社長になったOmniSkyは2000年に公開企業になり、その後Earthlinkに買収された。つまり彼は、会社とプロダクトを大きく育てる仕事のプロである。
彼は本誌の取材に対して、“ぼくのこれまでの全経歴に、ハンドヘルドの仮想アシスタントが必ず、何らかの形で関わっている。Eviには、ぼくがこれまで想像したことのすべてができるし、それ以上のこともできる”。
これまでのCEOで協同ファウンダのWilliam Tunstall-PedoeはEviのCPO(Chief Product Officer, プロダクト担当最高役員)になり、引き続き製品としてのEviの面倒を見る。
Eviの最新の機能拡張により、iOSとAndroidの双方で、電話を強力にコントロールできるようになった。たとえばユーザはEviに、電話をかけさせたり、テキストメッセージを送らせたりできる。
Tunstall-Pedoeによれば、Eviはこれからも機能が増強され、性能も強化される。また企業顧客とのパートナーシップにより、用途面での多様化が期待できる。“EviはQ&Aが得意だが、それだけでなく、何かをやらせることもできる。つまり情報提供だけでなく、アクションもサービスするのだ”、と彼は言う。
イギリスのケンブリッジに社籍を置くEviの中心的な投資家は、ロンドンのOctopus Venturesだ。


