ゴールドマン・サックス幹部「ネット企業のIPOは9月まではなかろう」

goldman-sachs

Goldman Sachsのグローバルテレコム、メディア、テクノロジーを担当する投資銀行部門トップの1人であるAnthony Notoが、レイバーデー(9月の第一月曜日)の前にインターネット企業のIPOがあれば驚くべきことであると述べた。

Facebookの株式公開がさまざまな議論を引き起こしたこともあり、すでにKayakのような会社の取引が見送られている。一般投資家が、新興の消費者向けウェブ企業の価値を引き下げているからである。Facebookの現在の株価は時間外取引で28.23ドルだ。先月の取引開始時は42.05ドルだった。Zyngaの現在の時価総額は37億ドルで、2011年2月の140億ドルから減少した。

「もし今株式公開するのであれば、過渡期にあるビジネスモデルのない、完成度の高い企業でなくてはならない。予想水準と企業価値を堅めに設定すれば、株式を公開することはできるだろう」と、6月14日にニューヨークで開かれたF.oundersカンファレンスの場でNotoは述べた。

「(インターネット企業による)株式公開にお目にかかれるのはレイバーデー以降だろう」とも述べた。

彼によれば、株式公開を検討している企業は小口投資家の需要に基づく株価設定に注意しなくてはならないという。「機関投資家の需要を除いて値踏みしなくてはならない。最初の数日のうちに株式取引で不確実性があると、小口投資家は逃げ出すだろう」

FacebookやGroupon、Zyngaの株価は、上場以降冴えない動きをしているが、IACやAmazonといったもっと以前からあるインターネット企業は皮肉なことに良好に推移している、ともNotoは述べた。Grouponのような業績の低迷している企業もあり、両者のバランスが取れている。「消費者向けウェブ企業を加重平均でみると、実際のところ変化していない」という。

Union SquareのFred WilsonやKleiner PerkinsのMary Meekerなど他のベンチャーキャピタリストが最近コメントしたほか、Notoも、後期投資家にとって出口乗数が今でも意味のあるものかどうかを確認するため、プライベート取引市場はやや沈静化する必要があると述べた。

同氏は、「プライベート取引市場での企業評価は公開市場よりも高揚感があった」としたうえで、「プライベートな資金は獲得がより難しくなり、費用も高くなっていくと思われる。出口乗数はリセットされた」と述べた。これにより、企業はただ待つよりも売却を選択するだろうから、M&A取引の波が起きるかもしれない。

Notoにインタビューを行ったBenchmarkのジェネラルパートナーBill Gurleyは、次のようなジョークを述べた。「あなたは、後期投資家が合理的に振る舞うと仮定しているのですか?」

[原文へ]