Evernoteのフィル・リビンが現状を報告―ユーザーは3400万人、140万人が有料とさらに急成長続く

「すべてを記憶する」サービス、Evernoteのファウンダー、CEOのフィル・リビンは10億ドルの会社評価額を獲得し、まだ実現までに多少の時間がかかりそうだとはいえ、株式上場の準備を進めている。昨日(米国時間6/19)、リビンはロンドンで開催中のLeWebカンファレンスに登壇し、Evernoteに関する最新の数字をいくつか公表した。
リビンによれば、全世界でのユーザー総数は3400万人、 有料ユーザーは140万人だという。最近5月に7000万ドルを調達したときの発表で全ユーザー2500万、有料ユーザー100万だったのだから、これはすごい成長ぶりだ。
その後リビンはスタートアップのトップとしては多少異例なことをした。スタートアップは普通どれだけの収入があったか詳しいことを話したがらない。しかしリビンは、プラットフォーム別にユーザー1人当たりの年間売上を発表した。それはこんな具合だった。
モバイル
Android: $1.06
Windows Phone 7: $1.44
iPhone: $1.79
Blackberry: $2.01
iPad: $2.18
デスクトップ
デスクトップ・ウェブ $1.81
Windows OS $2.33
Mac OS $3.16
リビンは「なぜか小さいプラットフォームの方が平均売上高が大きい」ことを指摘した。もっともRIMの場合は企業ユーザーが多いせいかもしれないと付け加えた。「BlackBerryのユーザーはごくわずかしかいないが、有料ユーザーの割合は非常に高い」ということだ。
アプリのデベロッパーからの報告ではiPhoneユーザーからの収入が他のプラットフォームより大きいとリビンは述べた。これはおそらくモバイル広告のせいだろうという。リビンはEvernoteのビジネスモデルはベーシックな機能は無料で提供し、その上に展開する付加機能で収益化を図ることだとして次のように述べた。
ユーザーが付加機能を可能な限り簡単に購入できるようにするのがわれわれの方針だ。アプリ内販売は問題ない。われわれはAppleが徴収する30%の手数料に文句を言うつもりはない。ユーザーにとってメリットが大きいからだ。アプリ内販売の手数料としては高すぎるという苦情が出ているが、App Storeに登録することによるマーケティング効果、露出度は大きい。単なる販売手数料と考えるべきではなく、マーケティング効果と合わせ考えるべきだ。
iPadについてはコンテンツ消費デバイスとして魅力的であり習慣性が高いことがまたも証明された。われわれが紹介したOPAの調査でも全タブレット・ユーザーの61%がアプリやコンテンツを購入していること報告されている。
リビンによれば、今のところAppleユーザーがEvenoteにとってもっとも価値あるグループだという。ユーザー総数と売上高の両方でAppleのプラットフォームが最大だという。「われわれの開発努力はApple向けとその他向けに半々に向けられている。努力の半分はAppleに、半分はその他すべてのプラットフォームに、という具合だ」とリビンは言う。
リビンは新しくリリースされたアプリの成績も発表した。
Food $6.73
Skitch $8.44
Hello $9.22
サードパーティーのアプリのトップ10の売上は合計すると$9.53ドルになる。
モバイルも好調だ。現在新規ユーザーの75%はモバイルから、残りの25%がデスクトップから来ている。
Foodアプリが極めて良い成績を挙げており、今後も新しいアプリ開発をしていくとした。特に写真アプリに力を入れていきたいとうことだ。「別にわれわれ自身がInstagram”のようになりたいということではないが、画像処理機能をもっと中心に据えていきたい。“Evernoteで写真がもっと効果的に取り扱えるようにすべく努力している。もともとEvernoteは文書の保管から始まったが、Foodの成功を機にわれわれは生産性ツールだけでなくさまざまなライフスタイル志向のサービスを提供していく。人生の美しい瞬間を効果的に記憶できるようなサービスにしていきたい。その方向に向けて数ヶ月にはさらに新しいアプリをリリースする計画だ」とリビンは展望を語った。
[Image: Erno Hannick, Instagram]
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)


