誰でも利用可能になったImpulseSaveで貯金を習慣に

企業やブランドは常に巧妙にお金を使わせようとする。時に新しく輝くものの魅力にはかなわない。
マサチューセッツ州を拠点とするImpulseSaveは貯金を買い物と同じくらい負担なく、満足できるものにすることで、そういった購買衝動に打ち勝つのを助けてくれる。ImpulseSaveは長かった非公開ベータの終了を発表し、このサービスは誰もが手の届くものになる。
「人は物を集めたくなるように回路が組まれている。それを良い方向に使いたい」とCEOで共同創業者のPhil Fremont-Smithは話す。
もちろん言うは易し行うは難し。彼が感じているのは、市場に出回っている他の個人向け金融商品・サービスはユーザーが予算に固執し、欲しい物を我慢することに重きを置いている、すなわちユーザーの習慣を変えようとしている、ということ。長い目で見ればそれは間違いなく正しいが、ImpulseSaveは人々に変化を求めない。むしろ、ImpulseSaveは刹那的な満足を他の物に置き換えたいと考えているのだ。
サービスの概要はこうだ。ユーザーが新しいImpulseSaveアカウントを作成すると同時にImpulseSaveのパートナーであるマサチューセッツ州を拠点とするLeader Bankに貯金口座が開設される。登録手続が終わると、学生ローン完済や豪華な家族旅行といった具合に、貯金の目標を設定するよう促される。そこからユーザーはオートセーブ(自動貯金)を始められる。自分たちの当座預金口座から定期的に決まった額がImpulseSaveアカウントへ送金されるのだ。
完全に別個の貯金口座を作ることに慎重な人もいるだろうが、この点こそがこのサービスの肝であるように思える。ImpulseSaveなら必要とあれば貯金すべてを当座預金口座へ戻すのも簡単だ。しかし、人の日常的キャッシュフローからお金が抜かれるということは、それだけ気まぐれな浪費にハードルが加わるということだ。必要かどうか疑わしい買い物のために貯金に手をつけることに対し自制がきく人もいる。しかしこのちょっとしたハードルがあれば、それだけで誰もが、新しい贅沢をする前にちょっと立ち止まることができるかもしれない。
いけないと思いつつ買いたい衝動にかられたのなら、ユーザーは先日リリースされたアプリを使うか、あるいはSMSを送ることで、ImpulseSaveアカウントにさらに送金してしまえばいい。そうすればその送金でどれだけゴールに近づいたかの明細が来て、賢明な選択だったと称えられるのである。
「私たちが売るのは、ユーザー自身が既に持っている目標なのだ」とFremont-Smithは語る。
彼の望みは正しい決断をしたという満足感が新しいものを買う潜在的(たいていつかの間の)喜びの埋め合わせになることだ。利用にはソーシャル的な要素も含まれる。ユーザーは他人の貯金送金に対しコメントできる(送金履歴の共有は完全にオプショナルではあるが)。
相対的に言って、この会社はまだ初期段階にある。Fremont-Smithはこのコンセプトを2011年半ばに打ち立てている。それから間もなく技術面での共同創業者であるJohn Milehamと手を組んだ。現在ImpulseSaveは収入のほとんどをLeader Bankからの新規口座コミッションという形で得ている。しかしFremont Smithと少人数のチームは本サービスを新しいプロモーション手段として企業やブランドにも公開し、ユーザーの立場に立ちつつユーザーの前面に出られるような方法も考えている。
もはや彼らは試験段階ではない。ImpulseSaveチームはユーザーがもっと自分たちの経済状況に気づける新しい未来のために一生懸命だ。開発中の機能の中には、地理位置情報でユーザーが特定の店(”危険地帯”ともいう)に入ろうものなら警告を鳴らしてくれたり、ユーザーがオンライン中、正直であるよう手助けしてくれたりするブラウザ拡張機能まである。
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