持続可能型の食肉生産を目指すAgLocalがAndreessen Horowitzらから$1Mを調達

aglocal

AgLocalは、畜産農家と食肉の流通業者との結びつきを、インターネットの力を利用してディスラプト(disrupt, 破壊的に革新)するつもりだ。同社は最近、Andreessen Horowitzと中西部のVC OpenAir Equity Partnersから100万ドルの資金を調達した。そのほか、John Fohr(Lux Capitalのパートナー)、Thad Langford(Zave Networksの元CEO)、Dan Carroll(Leap2とAdPredictiveのファウンダ)、Andy O’Hara(Tradebot Venturesのパートナー)、Matt Watson(Vin SolutionsとStackifyのファウンダ)らのエンジェルたちが、この投資ラウンドに参加した。

この資金は、同社の技術的プラットホームの構築と、技術者の増員、および今年の後半に予定している立ち上げに先がけてパートナーを確保しておくための費用に充てられる。

協同ファウンダのNaithan Jonesによると、彼がこの会社を作った動機は、大規模な機械化農業が環境に与える影響への懸念など、いわゆるグリーン指向からではない。彼が関心を持ったのは、消費者の力をより強くすることだ。野菜などでは、消費者が新鮮で良質な農産物を買える生産者直販店(ファーマーズマーケット)が都市部にある。でも、彼の好物は“お肉”なのだ。

彼はこう考えた: “食肉に関しては、ぼくは、最良の製品を最良の価格で入手してると言えない。それは、食肉の生産流通過程を既成の勢力がコントロールしているからだ。ではどうやって、Webを利用してその体制を打破できるだろうか?”。そして、この考えから、AgLocalが生まれた。

しかしJonesは、食肉に関しては消費者直売がうまくいかないことを、すぐに悟った。規模の伸縮性/柔軟性がないし、また“消費者は、口ではいいねと言っても、実際には肉をそのやり方では買わない”。“肉は、ちゃんとした冷蔵施設のある信頼できる場所…スーパーや肉屋…で買いたがる”。それに、畜産農家にとっても、そのやり方は難しい。肉を毎日、都市の直売所(複数)に配達して回る時間がない。消費者市場との直結は、彼らを流通業者にしてしまうが、それを彼らは望んでいない。

そこで彼は、食肉の最大の買い手は誰だろう、と考えた。まず、彼らを変えよう、と。合衆国ではそれは、小売企業に食肉を卸す大規模卸売業者だ。MonsantoやCargillのような超大手の傘下にない独立の業者もいるが、彼らもやはり大企業だ。しかしAgLocal(インターネット)は、彼らと、地域の畜産農家と、地域の消費者を直接結びつけることができる。そして消費者は、AgLocalのモバイルアプリを見て、今日はどこで、地域で持続可能型の農法で生産された良質な肉を買えるかを知る。

“持続可能(sustainable)”は、決して新しい言葉ではないが、AgLocalのいちばん重要なコンセプトだ。しかもこの場合、環境だけでなく、農家の経営そのものも持続可能でなければならない。Jonesの説明では、ほとんどの農家が、生産量を今の4倍に上げようと思ったら簡単に上げられる。しかし肉をMonsantoやCargillに収めているかぎり、4倍働いても収入は4倍にならない。マージンを、おさえられるからだ。ファーマーズマーケットや引き売りで家庭やレストランに直販すれば、大手卸に利幅を取られないぶん、農家に有利な売り方ができるが、今の農家に生産者と販売者の二役をこなせる余裕はない。

“合衆国の農家の98%が家族経営だ”、とJonesは言う。しかし、彼らが規模拡大しようと思ったら、大規模機械化農業に進むしか道はない。“でもおもしろいことに、市場は遠地の大工場で処理加工された食肉よりも、動物そのもの(牛、鶏、豚)のほう(==地域食肉市場)が価値がある、と言っている。だが現状では、市場のそんな需要に応えられるための方法がない。インターネットは、その方法を提供できるだろう”。

大規模機械化農業は農家の収入を低く抑えているだけでなく、そのほかの問題も多い。環境汚染、狭所多頭飼い(すし詰め飼育)による動物の健康劣化、抗生物質漬け、…これらが人間の健康にも悪影響を及ぼし、肉を消費することによって医療費が増嵩する。それが、少なくとも今日の、大規模農業の実態だ。

今社員7名のAgLocalは、本社はKansas Cityにあるがシリコンバレーで仕事をする技術者を求めている。地域の農家と流通業者と消費者を直線で結ぶ同社のサービスは、合衆国で今年の夏〜初秋に立ち上がる予定だ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))