ヘッドアップディスプレイ、それはGoogleがAppleになる時
それはまるでテレビのX Gamesのようだったが、ここ10年で最も重要な製品発表だった。Googleは初めて、AppleがiPod、iPhone、iPadで3回やってきたことをやった。もちろんAppleは発表した製品をすぐに出荷し、GoogleはI/Oカンファレンス参加者数千人からベータ版のプレオーダーを受けただけで、出荷は来年だ。しかし、しくみだけで本質を見誤ってはならない。Google Glassは単なる新製品ではなく、全く新しい製品〈カテゴリー〉であり、あらゆる点でAppleのビッグ3に匹敵する革命だ。
もちろん、どの革命もそうであるように、Google Glassも多数の否定的意見をもたらした。「われわれはGoogle Glassesが日常生活に溶け込むところを想像するのに苦心している」とGizmodoはとがめたてた。5年後このセリフは、かつてiPhone否定論者たちが放った滑稽な批評を今聞くのと同じくらい恥ずかしいものになるだろう。ウェアラブル・コンピューティングは、さまざまな意味において、われわれの未来である。それはどこまで並外れた物になるのだろうか? 中にはResearch In Motionを救うかもしれないという人もいる。それはまさしく驚きだ。
しかし、PlayBook用メールアプリの間発に一年近くを要した会社が道を切り開くことはないだろう。この分野はあまりに新しく、Googleの失敗は早く、永遠のベータ、動かしながら直すという精神が、ほぼ唯一可能性のある方向性だ。そして今はその初期段階にすぎない。この大きくて分厚いメガネが、Neuroskyのネコ耳脳波センサーに似ていることに気付いた人はいるだろうか。意志操作方式のヘッドアップディスプレイはいかが?
私が興奮しているようにみえるだろうか。たしかに、しかし同時に一種の恐怖も感じている。
当初、否定論者たちはほぼ核心をついていた。Google Glassは携帯電話の代わりにはならない。少なくともまだ。もちろん、iPadもそうであったが非常にうまくいっている。しかしGoogle Glassの初期購買ターゲットは、筋金入りのアーリーアダプター以外果たして誰になるのだろうか。
応用の可能性はたくさんある。例えば旅行。初めての町をさまよう時ヘッドアップディスプレイは携帯電話よりずっと便利だ。今見ているものを携帯電話経由で友達や家族と共有できればすばらしい。産業利用。The お年寄り。拡張現実ゲーム。しかし、私がGoogle Glassにとって最初の大型市場だと思っているのが何かおわかりだろうか。
警察だ。ヘッドアップディスプレイがナンバープレートや人の顔を自動的に認識し、利用者に手配中の案件を知らせる。Charles Strossは何年も前からこれを予言していた。「英国の警察はすでに警察官の行動をリアルタイム録画する実験している。遠くない将来、警察官は執務中常にライフログアプリを動かしておくことが義務づけられ、その結果が証拠として使われるようになると私は予想している」。警察の健全性が問われている地域、つまり世界の殆どで、これは腐敗撲滅の一助にもなる。
もちろんそのためには、世界中で「膨大な」量のビデオがタグ付け、分類、フィルター、分析される必要がある。もし、どこかに検索がものすごく得意な会社があれば・・・
そう。ウィン・ウィン・ウィン、だろう。警察の効率化、腐敗の減少、Googleのビジネス拡大。ではなぜ私は恐れているのか。それはGoogle Glassが、おそらく無意識あるいは必然的に、私がここしばらくの間心配している、全面監視システム(パノプティコン)への大きな一歩だからだ。未来がやってくる、それはすばらしい・・・そしてすぐにその未来があなた監視するようになる。気をつけなくてはいけない。十分に気をつけなくてはいけない。
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(翻訳:Nob Takahashi)


