トラフィック監視+ログ分析でボットネットを検出するSaaS型サービスSeculertが$5.35Mを調達

高度な次世代型悪事検出サービスを標榜するSeculertが、Norwest Venture Partnersが指揮するラウンドにより535万ドルを調達した。
同社のSaaSはユーザのネットワーク接続にある知られざる裏口を発見し、それまで見過ごされていたマルウェアの攻撃も捕捉する。
クラウドはクールなアプリを開発/展開しやすいが、同時にボットネットの天国にもなりがちだ。人びとの生活や仕事のインターネット依存度が広まれば広まるほど、ボットネットも元気に繁茂する。ボットネットは“ロボットのネットワーク”の略で、悪事を働くソフトウェアが人びとのパソコンをたくさん乗っ取ってまさにロボットたちのネットワークを作り、それを悪の親玉的なプログラムがあやつる。親玉の奴隷になってしまったパソコンは、親玉に代わって悪事を行う。Twitter上、そのほかのWebサイト上、メールの中などのリンクをうかつにクリックすると、マルウェアが動き出してその人のパソコンを乗っ取る。
スマートフォンと呼ばれる超小型高性能のパソコンが大量普及した今日では、マルウェアのカモも大量に存在する。インターネットにアクセスすることの多いタブレットも、やはりおいしいカモだ。従来のラップトップパソコンも、もちろん。
要するに今では、一人の人が家にも職場にも合わせて何台ものコンピュータを持っている。インターネットで過ごす時間も増えている。しかも圧倒的に多くの人が、コンピュータやネットワークが置かれている物理的な状況に関して無知無関心だ。
だから今では、セキュリティの専門家でなくてもネットワークを守れるような方法が必要だ。そこで最近は、Bromiumのような新しいタイプのセキュリティスタートアップも登場している。マイクロ仮想化技術によるセキュリティ機能をデバイスに内蔵させ、ユーザの知識や自覚をいっさい必要とせずにマルウェアを隔離してしまうサービスだ。
Seculertのやり方はそれとは違って、実際にボットネットのトラフィックを監視する。ボットネットの中にユーザのIPアドレスを探し、それがあればそのユーザはボットネットの一員になってしまっている。その場合は関連情報をSeculertのクラウドにいったんアップロードし、Web上のセキュアなダッシュボードからユーザがその情報にアクセスできるようにする。メールに関してはアラートを発行し、またデベロッパ向けにRESTfulのAPIも提供している。
長期的/定期的な悪事検出のためには、ユーザはBlue CoatやSquidなどのログをSeculertにアップロードする。するとSeculertはHadoopを使ってその大量のログを分析し、そこに隠れている悪事の痕跡を見つける。
Seculertは今回の資金でベイエリアにオフィスを開設し、デベロッパの増員を図る。同社は2010年にもシード資金を獲得している(額非公開)。


