NBAの現在:1億ドル級の契約締結も、いまや「電子署名」で行われている

knowwhatscrazy2機能アップのニュースや新しいスタートアップ、あるいは資金調達などのテック系ニュースを追いかけていると、技術というものが社会の中でどのような形で利用されるようになってきているかといったことを見逃してしまいそうになることがある。そういうとき、100年前の人に今の技術がどのように映るのかといったことを考えてみるのは有益かつ面白いことだ。あるいは自分自身でも5年前には絶対にあり得ないと考えていたことが実現されていることに気付いたりもする。

たとえば、今や人類は1億ドルの契約にサインするのにペンを使わなくなっているようだ。何を使うのかといえば「指」だ。「なるほど血判か」と思うかもしれないがそうではない。契約にサインするのにiPadを使っているのだ。

もちろんデジタル署名というのは最新の技術というわけではない。UPSを受け取ったり、あるいはWalgreensでクレジットカードを使ったことのある人は電子署名に馴染みがあるかもしれない。しかし高額で規模の大きな契約を行う際、デジタルツールを使う人はまだまだ少数派なのではないかと思う。しかし今週締結されたプロバスケットボールにおける契約をみると、デジタル署名というのはすっかり受け入れられ、超高額の取り引きにも用いられるようになってきていると言えるようだ。

こちらの写真は、デロン・ウィリアムスが、ブルックリン・ネッツと5年間9800万ドルの契約を結んでいるところのものだ。iPad上でSignNowというアプリケーションを利用している。

もちろん契約の様子はTwitterでも流された。

この変化は面白い。ほんの数年前、知人の女性がロースクールを卒業したとき、彼女の父親は彼女に高価なモンブランの万年筆をプレゼントしていた。弁護士として活躍していくことになる彼女に「100万ドルの契約に10セントのBicボールペンで臨むわけにもいくまい」と語りつつプレゼントしたのだった。よく考えられたプレゼントであり、ぴったりのプレゼントであったと言えよう。しかし今日、iPadが広く利用されるようになり、モンブランと言えども存在価値を主張しにくい時代になってしまっているようなのだ。

こうした変化の様子をちょっと振り返ってみるのはなかなか面白い。「次はいったいどうなるのだろう」と考えることもまた刺激的だ。

ところでこの記事のタイトル(「Know What’s Crazy? People Are Signing $100 Million NBA Contracts On An iPad」というのが原題だった)とトップの画像を見て、こちらのTumblr記事を思い浮かべた人もいるかもしれない。TechCrunch創造の父であるMichael Arringtonによる好意的ツイート経由で、私自身も紹介されているTumblrサイトが気に入ったというわけだ。

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(翻訳:Maeda, H)