ハイテク電気自動車、Tesla Model Sを試乗した(ビデオあり)


TechCrunchはカー・ブログではないので、自動車のテストドライブはふつう本誌の主題ではない。しかし、それがTesla Motorsで、PayPalファウンダーのElon Musk率いる電気自動車会社となれば話は別だ。Teslaは、「ハードウェア」と「ソフトウェア」両方のさまざまな面でテクノロジーに革新を起こしている。この会社が作っているクルマは、かなり大きく、かなり高価な消費者向け電気ガジェットだ。

というわけで、私はTeslaのシリコンバレー本社を訪れ、新しいModel Sをトレーニング・ディレクターのDan Myggenと一緒に試乗するというすてきな体験ができた。上に貼ったビデオで私たちのドライブを見ることができる。以下は、クルマに関する私の感想だ。

大きいのに小型車並のレスポンス

私は小型のマニュアル車が好きだ。大きなオートマ車では十分コントロールしている気がしないからだ。もちろん電気自動車にはエンジンのかわりにモーターがついているのでマニュアル車の選択肢はない。しかしModel Sは、2トン以上もあり、大人5人と子供2人が乗れる大きさでありながら、レスポンスがよく、重量半分のマニュアル車並みの細かいコントロールが可能だ。

TeslaのMyggenによると、主に2つの理由によるそうだ。バッテリーを前方ではなくシャシー中央部の非常に低い位置に置いていること、および電動モーターの特性だ。

「うちの会社はクルマ好きな連中ばかりで、Model Sは運転が本当に好きな人のために作った。ステアリングのレスポンスはよく、加速も抜群・・・私はマニュアル車以外運転しないし、特にRoadsterにマニュアル車がないことについては、何年も前から多くの疑問の声があった。

しかし、実際には、トルクコンバーターがなく動力の伝達に遅延がないためマニュアル車に近い。マニュアル車に求めるのは駆動系のコントロールなので、このクルマは間違いなくそれを持っている。

ブレーキの感覚の違い

オートマ車やハイブリッド車よりも、反応が早くコントロールが得られる理由は、Model Sの回生ブレーキのしくみによるとMyggenが説明してくれた。

「ハイブリッド車では、バッテリーの回生機能がブレーキペダルに組み込まれているのが普通で、まず回生ブレーキ部分が働いてから油圧ブレーキが働くので、一種の仮想ブレーキペダルのようだ。われわれは2つのブレーキを完全に分離した。アクセルを離すとマニュアル車と同じように振る舞う。モーターを使ったブレーキが利いて速度が下がり、バッテリーが充電される。

すっきりしたインテリアにハイテクが満載

インテリアはあきれるほどシンプルで、ダイヤルやボタンは殆ど見えない。ほぼすべての制御はダッシュボードの中心にあるタッチスクリーンから行う。ソフトウェアはLinux上で動作していて完全に内製だ。

画面とソフトウェアは実に魅力的だが、実は私にとってはModel Sの大きな欠点だ。私は、ラジオその他の機能は、タッチスクリーンスワイプするより専用の物理的スイッチで操作したいと思う(ウェブブラウザーもついている)。この機能は大きく注意をそらす要因になる可能性があると私は感じた。しかしこれも、1~2日使えば慣れることかもしれない。

出荷はゆっくりと

このModel Sは先月出荷を開始したが、Teslaは問題が起きないよう、生産体制を非常にゆっくりと拡大している。これまでに約12台出荷するのに、2週間ほどかかっている。しかし年末までには、週の生産台数500を目標にしている。もし今日Model Sを予約すれば、2013年6月にはあなたのガレージにやってくるだろう(価格は4万9900ドルから)。

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(翻訳:Nob Takahashi)