OpenStackによるクラウドの構築と運用を簡単に試せるスターターキットAirframe

Piston Cloud が作った無料のOpenStackディストリビューションAirframeには、OpenStackによるオープンなクラウド環境をちょっと評価してみたいと思う人たちのための、必要なものが揃っている(Airframe関連記事、プレスリリース)。
実用レベルのクラウド環境を作ろうとしたら、それを他人任せにはできない。でもクラウド環境は、その立ち上げだけでも大仕事だ。OpenStackもやはり、この、“最初の敷居が高い”という問題を抱えている。人びとを、“OpenStackと格闘する”から、“OpenStackで仕事をする”に変えていかなければならない。Piston CloudのCEO Josh McKentyは、先週のインタビューでこう言った。
そこでPiston Cloudは、OpenStackによるクラウドを構築するために必要ないろんなものを、あらかじめすべて組み込んだプロダクトを作った。そこには、計算機能があり、ストレージがあり、ネットワーキングがあり、管理ツールがあり、そしてPaaSがある。
そうやってできたAirframeは、いわば、OpenStackに初めてさわる人のためのスターターキットだ。このソフトウェアパッケージは、そこらに転がっているどんな日用品的サーバの上でも動く。プロダクションというよりも、開発とテストと評価のためのシステムだ。アップグレードにより、Piston Cloudのフルサービスを利用できる(下表右端欄)。
下の表は、OpenStack単体と、Airframeと、Piston Cloudのエンタプライズエディションを比較している:
AirframeのパッケージにはCloud Foundryが含まれている。それはVMwareのオープンソースのPaaS だ。この統合はおもしろい。VMwareはOpenStack陣営ではないが、でもCloud Foundryは市場でデファクトのPaaSになりつつある。
Piston Cloudはプライベートクラウドの市場でEucalyptus SystemsやCloudstack、それにRackspaceのようなプロバイダと競合している。
Airframeは、OpenStackを評価する方法として理にかなっている。OpenStackの複雑さを抽象化して、企業に取り組みのきっかけを与える。でもおそらく、ほかのクラウドプロバイダたちも、みんなこのような評価環境を提供し始めるだろう。Piston Cloudの最大の課題は、これからもずっと、OpenStackの複雑性をよくかみ砕いた製品を提供していくことだ。逆に、顧客のケアに多くの工数を食う状態が続けば、どんなプロダクトも採用の限界にぶつかるだろう。
Piston CloudはVMworldカンファレンスで、USBスティックに載せたAirframeを無料で配る。無料ダウンロードは8月30日からPiston CloudのWebサイトでできる。
〔参考記事: OpenStackディストリビューション小論。〕



