物と物のインターネットに専念するNeulが三井物産から$5Mを調達, 明日の巨大市場のリーダーを目指す

Neul

イギリスのNeulが今日(米国時間9/5)、Mistui & Co. Ltdの子会社MGIからの500万ドルの投資を発表した。この投資には既存の投資家であるDFJ EspritやIQ Capital、Business Angels、および同社の創設社員らも参加した。Neulは企業などに、テレビの信号のホワイトスペースの周波数を使ったマシンツーマシン(M2M)のネットワークを作って提供している。デバイス間の重要な通信は帯域の負荷がきわめて大きいが、同社の方法を使うと、そのためにWiFiやGSMなどの過密な周波数帯を使わずにすむ。今回の資金は社容拡大に使われるが、しかしNeulが関心を持っているのは、Mitsuiからの投資がもたらす今後のパートナーシップだ。

Neulの既存のパートナーシップには、Microsoftやシンガポールの複数の企業が含まれ、すでになかなかのものだ。シンガポールで同社は、Singapore Island Country Clubのネットワークを請け負った。しかし同社が期待しているのは、工場や発電所やそのほかの公共企業で同社のネットワークが採用されることだ。そのほか、無線によるコンスタントな通信を必要とする施設設備ならどこでも、同社のユーザの候補だ。同社が、無線によるM2M通信の標準規格として採用されることを期待しているWeightlessを使うと、デバイスは、最大距離10キロメートル、最大速度16MB/sで通信でき、テレビのホワイトスペース周波数のライセンスという壁も無視できる。また、ローパワーのパッシブ受信機にかぎる、という利用要件も満たしている。

NeulのCFO David Smythがインタビューで説明したところによると、同社がこの種のサービスのプロバイダとして優れているのは、技術を自社で基礎から作っていったこと、FCCやOfcomなどのワイヤレスの規制当局から必要な許可をすべてもらっていること、したがって展開に際して難しい雑務がなく、迅速に供用開始までもっていけるためだ。同社のプランは2009年に、アメリカ放送局協会(National Association of Broadcasters, NAB))からのクレームで大きなトラブルに遭遇した経験がある。しかし今年の5月にNABは、クレームの根拠となった規制を取り下げて、テレビの未使用のホワイトスペース用スペクトルをほかの目的に使ってもよい、とした。

Neulが究極的に期待しているのは、今後ありとあらゆるデバイスが互いに接続され通信する、という大きな商機の台頭だ。このスペクトルは地方のブロードバンド用にも利用できるが、同社はそれにもすでに、唾を付けている。Smythによるとそれは、今後きわめて大きな成長が望める市場であり、なにがなんでも積極的に取り組むべき技術分野だ。

“今後の10年には、ありとあらゆる形のM2Mが大きく成長すると期待される。それらすべての分野の共通項が“巨大な成長”だ”、と彼は言う。“5年後には全体で1500億ドルの市場になる、という予想もある。1500億ドルは2020年、という説もある。いずれにしても、誰の言葉にも共通しているのは、M2Mの今後の市場が巨大であることだ。今の全世界のモバイル市場の約1/3ぐらいの規模にはなるだろう”。

2011年にAnalysys Masonが行った研究は、相互に接続され通信するデバイスは、現状の6200万台から2020年には21億台になる、と言っている。最大のユーザは、電力などの公共企業だろう*。また、セキュリティや自動車産業の分野も需要が大きい。NeulのSmythによると、この市場はユーザ層がきわめて多様なので、単一の企業が寡占に近いような大きなマーケットシェアを持つことがありえない。しかしNeulは、同社の通信規格Weightlessが、M2M全体の共通標準規格になることを期待している。〔*: たとえば各家の電気のメーターはインターネット化され、検針のおばちゃんたちが職を失う。〕

その点でWeightlessは今、良い位置に付けている。NeulはARMに、規格策定のリーダーになることを求めている。ARMの全チップがWeightlessを搭載したら、とても有利だ。今回の投資は、ハードウェア方面への進出の良い機会になるとともに、Mitsuiが抱える大きな鉱業部門も、M2Mネットワークのビッグユーザになりえる。つまり今回Neulは、資金面でのパートナーを得ただけでなく、「物のインターネット」に大きく進出するための地歩をも、獲得したのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))