子供に安全なコンピュータ環境を提供するKIDO'Z、Android版を皮切りにモバイル分野に進出
テルアビブに拠点をおき、2009年に活動を開始しているKIDO’Zがモバイル分野にも進出してきた。これまではデスクトップPC用の子供向けブラウザを提供してきたが、同様のプロダクトをAndroidデバイスでも提供し始めたのだ。KIDO’Zを使えば、子供が利用するスマートフォンないしタブレットで、安全なアプリケーションしか使えないようにして、またウェブも承認済みのものしか見られなくすることができる。また子供にとって安全であると認められたもののみを集めたアプリケーションディレクトリも提供している。
ところでKIDO’Zは、もともとAdobe AIRベースのデスクトップブラウザとして提供されていた。子供たちはこのブラウザを通してゲームを行ったりビデオの視聴、ないし安全とされるウェブサイトの閲覧などを行なうようになっていた。しかし今では子供たちもPC以外のものに目を向け始めている。すなわち両親のスマートフォンやタブレットなどを使って遊ぶようになってきたのだ。こうした中、Androidの方がシステム的な操作もやりやすい環境が提供されており、KIDO’ZとしてまずはAndroidをモバイルデビューの舞台として選択したというわけだ。
ちなみに子供の操作環境を制限したり、子供向けディレクトリを提供しているサービスには、最近取り上げたものに限っても、2012年3月に100万ドルの資金を調達したFamigo、Y Combinatorも出資するKytephone、および元Kytephoneのメンバーによって提供されるPlay Safeなど多数が存在する。
このような中、KIDO’Zの特色は、単純に利用できるアプリケーションを制限するのではないところにある。事前にきちんと評価して安全であると認めたアプリケーションのディレクトリを提供しており、また広告ブロック機能も搭載しているのだ。広告ブロック機能については、コンテンツ提供者側からすると収益可能性を阻害するものとなるだろう。ただ両親側とすれば、たとえば”Happy Bunny Sunshine”などを楽しんでいるときに”Death Zombie Battle Gore IV”などの広告は表示されてほしくないと考えるのが普通だろう(ターゲティングはもっときちんと機能しているはずだと言われるかもしれないが、こういう面では念を入れすぎるということはないと考えている人も多い)。
またKIDO’Zはアプリケーションだけでなく、「KIDO’Z TV」として、娯楽ないし教育ビデオチャンネルも提供していく。他にも子供向けのE-Book、オフラインサポート、利用時間制限機能、アプリケーション毎の時間制限機能などを提供している。追加コンテンツについては開発チーム側で入念なチェックを行なっているが、アプリケーション追加時に両親側でも確認できるようになっている。
ところで、現在100万近くの利用者を獲得しているデスクトップ版の方は、サブスクリプション方式で提供されていた。しかし今回のAndroid版は無料で提供されていて、17ヶ国語に対応している。
ただしアプリケーション自体は無料なのだが、両親が子供のために用意する仮想通貨の販売などをマネタイズ手段として考えているそうだ。子供たちはこの仮想通貨を使って、KIDO’Z App Storeから実際にアプリケーションを購入することができる。ここでは開発チーム側で安全性・適格性を十分にチェックしたアプリケーションが販売されることになる。そしてKIDO’Zチームと、開発者の間で収益を分配していくのだそうだ。現在のところは無料アプリケーションしか置かれていないようだが、ファウンダーのGai Havkinによると有料のプレミアムライブラリを準備中で、eWalletおよび仮想通貨に対応して年内には立ちあげたい考えなのだそうだ。iOS版も計画中だとのことだが、こちらの方はまだ詳細を述べる段階にはないとのことだった。
KIDO’Zは現在8名体制。プライベートエンジェルおよびPC版の利用料金が資金源となっている。但し現在は新ラウンドの準備を行なっているのだそうだ。
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(翻訳:Maeda, H)




