Open Network Lab第5期生デモデー — 全プログラム参加チームをご紹介

onlab_logo本日、東京・恵比寿で第5期Open Network Lab(以下、Onlab)Demo Dayが行われた。Onlabはデジタルガレージ、カカクコム、ネットプライスの共同プロジェクトのシードアクセラレータだ。Onlab卒業生には本誌でも紹介しているLanguage Cloud、Fril、giftee、Anyperk、Wondershakeなどがある。

今回のプログラム参加チームは全体的に面白い特徴がある。それはスタートアップしている人達の前職は大企業が多く、その経験を活かしてサービスを開発していることだ。そんなOnlab第5期生のサービスをご紹介しよう。

1.WHILL type – A

whillWHILL type – Aは脚が不自由であったり、遠くへ歩くのが困難な人達がかっこよく移動できるパーソナルモビリティだ。乗り物というのは通常、乗る人のステータスを上げるものなのだが、車イスとなるとステータスが下がるという研究結果があったそうで、WHILL type – Aを通してそういったユーザーの気持ちがあがるような製品を作っている。

WHILL type – Aは歩道での走行も可能で、オプションで2人乗りもできる。さらに保険適応も可能にするよう現在動いているところだそうだ。製品は今年12月上旬にまずは100台限定で受注を開始し、価格は50万円だ。少し高いかもしれないが、今後生産量が増えていくにつれ、コストが下がることが期待される。

また、WHILLはクラウドファンディングサービスのCAMPFIREで156人のパトロンと103万8千500円を集めた実績がある。

WHILL type – Aを開発するWHILLのメンバーは日産自動車、SONY、OLYMPUSなどの出身者達だ。

2.Sparta(スパルタ)

spartaSpartaはデジタルアーティストのためのPhotoshopを基盤としたプラットフォームを開発している。3次元のデータを扱う時にはポイントクラウドと呼ばれる点の集まりをコントロールするそうなのだが、それにはプログラミングの知識が必要なのだそうだ。しかし、アーティストの多くはプログラミングが得意ではない。なので、アーティストが慣れているペン入力でバイスをに用いてポイントクラウドを操作できるようにSpartaを開発したそうだ。

Spartaではペンでポイントクラウドをなぞると、簡単に編集できる。収益化に関してはサービスを使うためのライセンス収入、データ保管のためのストレージ利用料金、データ共有などのアセットストア手数料の3つを考えているそうだ。こちらもCAMPFIREで87人から59万円の支援を受けており、そのうち43人はSpartaの有料版を購入しているそうだ。

Spartaのメンバーはコンピュータグラフィックスで作られる映画のエキストラを自動で生成プログラムなどに携わっていたそうだ。

3.お願いカンパニー

お願いカンパニーはユーザーが投稿したお願いに対して、ほかのユーザーが回答すると、お願いを投稿したからポイントとして報酬が付与される、いわゆるリワードメディアだ。たとえば、「友だちの誕生日に何をプレゼントしたらよいか?」などのお願いすると、ほかのユーザーがそれに対して答えてくれるというものだ。

お願いカンパニーは先月のリリースからすでに2万8,000人のユーザーの会員がいて、他のリワードメディアに比べると報酬がもらえる案件数が多いのだそうだ。ユーザーのアクティブさも高く、お願いを投稿すると5分ぐらいで回答が返されて、1つのお願いに対して1日で数十ほどの回答が得られるという。

お願いカンパニーのメンバーはユニークで、もともとアプリを作ったメンバーが集まって創業している。代表の角幸一郎氏は学生時代に作ったアプリは全部で220万ダウンロードされている。

4.mashroom.fm

mashroom.fmmashroom.fmは北米向けのソーシャルミュージックサービスだ。何ができるかというと、複数人で音楽をセッションするのに使われるもので、ユーザーが演奏している動画によるトラックにあわせて、ほかのユーザーが演奏をして音楽をコラボレーションして作っていくものだ。

YouTubeなどを見てみると、誰かが歌っている動画や演奏している動画が山ほどあるが、最近は著名人同士でコラボレーションした動画の再生回数が伸びていて注目されているという。

楽器演奏をしたいユーザーは動画をアップロードするか、PCにマイクやカメラが付いている場合はその場で演奏した音声をアップロードすることができる。セッションごとに演奏することで擬似的なバーチャルセッションが楽しめるというものだ。β版はすでにリリースされている。また、すでに複数の音楽関係の企業との提携も予定しているという。

5.スマクル

スマクルは簡単に店舗向けのスマホサイトを作れるサービスだ。そんなサービスはもうすでにあるじゃないかと思う方もいると思うが、スマクルはPCではなくスマホでサイトを作成できるのだ。サイトを作るユーザーはアプリを起動して店や会社の電話番号を入力する。これだけだ。

電話番号を入れるとネット上のデータを取ってきて、店の場所などを自動で入力してくれる。あとは好きなデザインテンプレートを選ぶだけで、サイトができあがる。スマホサイトが無いという理由でサイトを訪れたユーザーの85%がサイトから離脱してしまうそうなので、スマホサイトの重要さはわかっているが、コストが高くて作れなかったユーザーにはありがたいだろう。

実際に1週間ですでにアプリ導入数が100店舗にもなったそうだ。

スマクルのメンバーはApture、Willow Garageなどの出身だ。

6.Jam

jamJamは友だちを誘うのが面倒だという悩みを解決するアプリだ。

仲のいい友だちが居るのに、誘うのが面倒だという人は多いそうで、その面倒さの原因は連絡手段の多様さにあるという。

実際にJamが調査したところによると、友だちを遊びにさそうにはFacebook、Email、Twitterなど手段が細分化されていた。そこで、Jamではアプリ内で簡単に友だちをさそえるように工夫してある。アプリ内にはカテゴリが用意されていて、好きなカテゴリやトピックを選ぶと自動的に友だちに通知がいく。そこで、友だちもそれを選ぶとボタン1つで遊びに誘うことができる。

アプリ内で待ち合わせ時間やチャットができることはもちろん、遊んだ後に写真共有などもできるようになっている。

Yahoo!出身者から構成されているJamは大学のジャズ研で出会ってプログラミングサークルを立ち上げたというちょっと面白い出会いをもつメンバーで構成されている。

また、Onlabでは毎回最優秀チームが選ばれるのだが、今回はWHILLが選ばれた。なお、Onlabでは第6期生も募集している。