OpenStackを核とするセルフサービス型ホスティングサービスBlue Boxが$3.5Mを調達
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OpenStackベースのホスティングサービスを提供しているBlue Boxが、350万ドルを調達した。このサービスが対象とする主な顧客層は、大量のトラフィックと大きなアプリケーションを抱え、しかもサーバが停止しては困る(==高レベルのアップタイムを保証して欲しい)、という企業顧客だ。
Blue Boxは9年前にシアトルでスタートしたが、資金調達は今回が初めてだ。この投資ラウンドをリードしたのは、Voyager Capitalである。Blue Boxの顧客はおよそ600社、その中にはMTV、VH1、Pivotal Trackerなどがいる。
Blue Boxは、同社の自動化技術とオーケストレーション技術を一体化するための基盤として、OpenStackを利用する。同社のサービスは単純なホスティングサービスというよりも、個々の企業のニーズに応じたオーダーメードのサービスで、それぞれ独自のインフラ構造と、その複雑性を管理できる高度な技能を要する。Blue BoxはPaaSとしてCloud Foundryを使用し、また顧客企業が自分たちのインフラを自動化するためのツールとしてOpscode(Chef)も使っている。
単純に言うと企業は、オペレーションをBlue Boxのようなサービスに移すことによって、楽になれる。しかも、特定のベンダ一社にすべてを丸投げするわけではなく、システムはあくまでも企業自身のの自社製のものだ。そこが、Oracleがコントロールする“箱入り娘”、おっと“箱入りクラウド”の顧客になる場合との、根本的な違いだ。
しかし、デベロッパはどうなるのか? 先進的な企業はデベロッパコミュニティの育成に投資し、彼らの手により、自社の独自性を盛り込めるセルフサービス型のインフラの上でアプリケーションをホストしたいと考える。その点が、たとえばAmazon Web Services(AWS)と、IBMなどの古典的丸投げ型プロバイダとの根本的な違いだ。IBMにも部分的にはセルフサービス型の提供物はあるが、それらは、Blue Boxのようなパブリッククラウドサービスが提供するものとは似ても似つかない。
OpenStackが、顧客企業によるセルフサービスができるための基盤だ。だからそれは、Blue Boxにとっても経営戦略の基盤である。OpenStackとは、クラウド環境を構築するためのオープンなインフラストラクチャだ。それが企業ユーザに約束するのは、各企業のニーズに即したやり方でクラウドを開発できることだ。一方それはBlue Boxにとって、ハイレベルなサービスと、自動化されるインフラ、およびオープンなAPIを提供して、デベロッパたちが自分たち独自のアプリケーションをデプロイできるようにしてあげることを、意味している。
Blue BoxにはDell、Rackspace、HP、AWSなど強敵も多いが、しかし言うまでもなく、同社独自ののサービス構成は、競争に勝つための戦略であるはずだ。
ぼく自身は、同社がまとめたサービス構成、その組み合わせが気に入っている。顧客は自己の最良のオペレーション資産に集中でき、Blue Boxの支援のもとに、さらなる差別化を図ることができそうだから。


